JOURNAL 

    シネマエンドレス「ノースマン」

    2023年は怒り、筋肉、そして復讐から始まる!

    • #その他

    2023/01/20

    あらすじ

     9世紀、スカンジナビア半島にある、とある王国。若き王子アムレートは、父であり国王オーヴァンディルイーサン・ホークを叔父フィヨルニルに殺害され、母であるグートルン王妃も誘拐された。アムレートは、父の復讐と母の救出を誓い、たった一人ボートで島を脱出する。

     数年後、怒りに燃えるアムレートは、東ヨーロッパ各地で略奪を繰り返す獰猛なヴァイキング戦士の一員となっていた。ある日、預言者と出会い己の運命と使命を思い出す。奴隷に変装したアムレートは、親しくなった白樺の森のオルガたちとともにフィヨルニルが経営している農場があるアイスランドを目指す。
     
     超個性派監督のロバート・エガース最新作は北欧を舞台に展開する壮大なスケールのファンタジー巨編。

     アレクサンダー・スカルスガルドやニコール・キッドマンなど豪華キャスト陣による怒濤のアクションと、圧倒的映像美で魅せる、バイキングリベンジ・アクション・エンターテインメントが日本上陸!

    © 2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

    筆者の推しどころ

     正月休みでボヤけた頭に斧で殴られたような目覚めの一撃をガツンと与えてくれてる野獣感たっぷりの復讐劇。

     A24製作「ライトハウス」などで脚光を浴びたロバート・エガース監督が、去年10月号で紹介した「LAMB/ラム」の脚本を担当したアイスランド出身のショーンとともに脚本を執筆。スカンジナビアの神話や伝説などが使われ、オーディーンやワルキューレなど日本人にもなじみ深い名前が多く出てくる。

     優しい美少年が目の前で父を殺され、一人で島を脱出。その数年後にはち切れんばかりの筋肉の鎧を身にまとったヒゲモジャイケメンに変貌し、斧を振り回すシーンに「ノルマン人、成長早すぎだろ……」というツッコミはあの暴力と筋肉と野獣感の前ではナンセンス。

     復讐に燃える男の背中に男なら何かしらこみ上げてくるものがあるはず。少なくとも筆者は豚肉を生で食える気がしてきたほどである。

     なお、試写からの帰宅後、あの筋肉に憧れて始めた筋トレは2日目で腰を痛めて断念をしている。

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    ノースマン 導かれし復讐者
    監督・脚本:ロバート・エガース
    パルコ配給
    全国公開中

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