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    スバル・インプレッサ(GU6・7・D・E)車販のポイントは?【売りたい車図鑑】

    ハイブリッド車はメリット少。ガソリン車の特別仕様車「STスマートエディション」一択

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    • #特集

    2024/11/29

    【車販のポイント】
     2024年9月13日の一部改良後(B型)のグレード構成は、ガソリン車が「ST」と特別仕様車の「STスマートエディション」、パラレルハイブリッド「e-BOXER」搭載モデルが「ST-G」と「ST-H」の各2種類となっている。


    <グレード一覧>*トランスミッションは全車CVT
    ST(FF/AWD)…264万円/287万1000円
    STスマートエディション(FF/AWD)…295万3000円/316万8000円
    ST-G(FF/AWD)…287万6500円/310万7500円
    ST-H(FF/AWD)…315万7000円/337万1500円


     グレードごとに装備差が細部にわたり与えられているため、部位ごとに要点を把握したい。

    スバル・インプレッサSTスマートエディション(4WD)。写真のボディカラーはXDAオアシスブルー

    <外装>
     タイヤサイズはガソリン車の205/50R17に対し、ハイブリッド車が21/50R17と、一回り大きくなる。17インチアルミホイールはいずれも共通の造形で、「ST」がシルバー塗装、「STスマートエディション」と「ST-G」がダークメタリック塗装、「ST-H」がダークメタリック塗装+切削光輝。

     また、アクティブグリルシャッターはハイブリッド車、サイドシルスポイラーは「ST」以外のグレードに標準装備される。

    スバル・インプレッサST(4WD)。写真のボディカラーはPBYマグネタイトグレー・メタリック

     LEDフロントフォグランプは「ST」以外に標準装備だが、「ST-H」はブラック塗装加飾付き。LEDリヤフォグランプは「ST」と「ST-G」のいずれもFF車がメーカーオプション、それ以外は標準装備。

     リバース連動ドアミラー、ドアミラーメモリー&オート格納機能は「ST」「ST-G」にメーカーオプション、「STスマートエディション」「ST-H」に標準装備。

     サンルーフは「ST-H」にのみメーカーオプション設定があり、他のグレードは設定なし。

    スバル・インプレッサST-G(4WD)。写真のボディカラーはG1Uアイスシルバー・メタリック

    <シート>
    「ST」「STスマートエディション」はトリコット、「ST-G」はヘキサゴンエンボス入りのトリコット、「ST-H」はジャージ。なお本革シートはA型では「ST-G」と「ST-H」にメーカーオプション設定されていたが、B型では「ST-H」のみとなった。いずれもブラックとグレーを基調としており、外観上は差別化に成功しているとは言い難い。

     運転席10ウェイパワーシート、助手席8ウェイパワーシート、アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能、運転席シート自動後退機能は「ST」「ST-G」にメーカーオプション、「STスマートエディション」「ST-H」に標準装備。

    <ヒーター>
     ステアリングヒーター、フロントシートヒーターとも、「ST」のFF車および「ST-G」全車にメーカーオプション、「ST」の4WD車および「STスマートエディション」「ST-H」全車に標準装備。

    <ナビ・オーディオ>
    「11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム[通信用USB(Type-A 1ヶ、Type-C 1ヶ)+AUX(音声)入力端子付]」、コネクティッドサービス「スバルスターリンク」、シャークフィンアンテナが全車標準装備。

     ナビゲーション機能は全車メーカーオプションだが、「ST」と「ST-G」では「オーディオレス仕様[7インチセンターインフォメーションディスプレイ、USB電源(Type-A 1ヶ、Type-C 1ヶ)付]」+ルーフアンテナが選択可能となっている。

     スピーカーは「ST」がフロント2+リヤ2個、他のグレードがフロント4+リヤ2個。


     ADASの仕様については「整備のポイント」で紹介しているので、そちらをご確認いただきたい。

    https://bsrweb.jp/news/detail.php?id=002170

    「ST」のインテリア。加飾の多くが省略されている。写真は一部改良前(A型)のオーディオレス車。7インチセンターインフォメーションディスプレイを装着

     パラレルハイブリッドの「e-BOXER」は燃費低減への寄与度が低い一方、車重は約140kg増加するため、ハイブリッド車はFF車・4WD車とも自動車重量税が2t以下の区分へと上がる。ガソリン車との価格差も約20万円と、他車と比べれば小さいものの絶対的には大きいため、敢えて積極的に選ぶ理由に乏しい。

     また「ST」と「STスマートエディション」の装備内容を比較すると、「ST」ではメーカーオプションのものの多くが「STスマートエディション」では標準装備となるうえ、「ST」に設定がないLEDフロントフォグランプ、緊急時プリクラッシュステアリング、スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)、エマージェンシーレーンキープアシストが標準装備されるのは見逃せない。

     以上の理由から、グレードは「STスマートエディション」一択。駆動方式はドライ舗装路での操縦安定性向上にも寄与する4WDをオススメしたい。

     価格帯も近い競合車種はトヨタ・カローラスポーツとマツダ3ファストバック。両車ともスタイリッシュな内外装を特徴とする一方、室内・荷室の広さと使い勝手ではインプレッサが優位。またカローラスポーツには4WD車がなく(ホットバージョン「GRカローラ」を除く)、マツダ3ファストバックも4WD車の設定グレードは絞られているため、4WDのメリットも併せて強く訴求したい。


    (文=遠藤正賢 写真=SUBARU)

    「STスマートエディション」のインテリア。カタログモデルでは「ST-H」にのみ標準装備のアルミパッド付きスポーツペダルが装着される

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