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スバル・インプレッサ(GU6・7・D・E)の特徴は? BP・整備・車販のポイントは?【売りたい車図鑑】
ボディタイプは5ドアハッチバックに一本化。多くのメカニズムを継承しつつ「アイサイト」を大幅進化
2024/10/31
【車両の特徴】
「アクティブなライフスタイルをスマートに愉しむ」人々をメインターゲットとするCセグメント5ドアハッチバック。先代5代目にはセダンの「G4」も設定されていたが、6代目への世代交代に伴い廃止。5ドアハッチバックも「スポーツ」のサブネームが外れている。
現行モデルは2023年1月13日、東京オートサロンの会場(幕張メッセ)で日本仕様(A型)のプロトタイプが、ディーラーオプションのSTIパーツを装着した状態で初公開。同年2月16日より専用サイトを公開し、3月2日より先行予約受付を開始、4月20日に価格を発表した。
2024年9月13日には一部改良を実施(B型)。インフォテインメントシステムの使い勝手向上やコネクティッドサービスの機能追加、各グレードの装備見直しを実施したほか、ガソリン車「ST」をベースとした特別仕様車「スマートエディション」を追加した。
スバル・インプレッサST-H(4WD)。撮影車両のボディカラーはWCHサファイアブルー・パール
プラットフォームは先代に続き「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」を採用するが、フルインナーフレーム構造と高減衰マスチック(弾性接着剤)を新たに採用したほか、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取付部剛性アップなどを実施している。
エンジンはFB20型2.0L水平対向4気筒DOHC NAエンジンを全車に搭載。パラレルハイブリッド「e-BOXER」との組み合わせのほか、姉妹車のクロスオーバーモデル「クロストレック」にはないガソリン車も設定する。トランスミッションはいずれもCVTだ。
エクステリアは、全方位の視界を広く取って死角を減らし、高いゼロ次安全性能を確保しつつ、ルーフとサイドウィンドウを後方に向かって絞り込むことで、鋭くスポーティなシルエットを形成した。ボディサイズは全幅が5mm広い1780mmとなった以外は変わらず、パッケージングも細部の改良に留められている。
シルエットは先代5代目とほぼ同様だが、全体的により鋭くスポーティなエクステリアデザインへと進化している
インテリアはレヴォーグやアウトバックと共通点の多い、縦長の11.6インチディスプレイを搭載することを前提とした、中央部が広いシャープかつソリッドなインパネ形状が大きな特徴。センターコンソールはシフトレバー奥側のトレイの開口幅が40mm拡大し大型のスマートフォンも置きやすくなったほか、カップホルダーも走行中に飲み物が倒れにくいよう形状変更。コンソールボックスも容量が拡大されている。
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイが存在感を主張する運転席まわり。フロントピラーの傾斜は強いがボンネット左右両端を確認しやすいため車両感覚は掴みやすい。全方位ともガラスエリアが大きく死角が少ないのも好印象
ADAS(先進運転支援システム)「アイサイト」はステレオカメラの画角を従来の約2倍へ拡大したほか、フロントガラス取り付け式に変更し、誤接触防止のためレンズフードを採用。さらに低速走行時向けに、新型ステレオカメラよりも広角かつ二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを追加。加えて、前方の横方向から接近する車両を検知する前側方レーダーも追加している。
骨盤を支えるシート構造を採用したほか、フロントシートレールを従来のブラケットから車体へ直接取り付ける固定構造に変更。だが前後席とも全体的に小ぶりなうえ、背もたれ中央のクッション分割線付近で背中が浮きやすく、さらに「ST-H」のジャージ表皮は滑りやすいためフィット感は悪い
【撮影車両主要諸元】
注:一部改良前のモデル
●グレード・型式
ST-H(4WD・CVT)・5AA-GUE
●全長×全幅×全高
4475×1780×1515mm
●ホイールベース
2670mm
●最低地上高
135mm
●車両重量
1540kg
●乗車定員
5人
●エンジン種類・排気量
水平対向4気筒DOHC・1995cc
●エンジン最高出力
107kW(145ps)/6000rpm
●エンジン最大トルク
188Nm(19.2kgm)/4000rpm
●モーター最高出力
10kW(13.6ps)
●モーター最大トルク
65Nm(6.6kgm)
●WLTCモード燃費
16.0km/L(総合)
12.8km/L(市街地)
16.4km/L(郊外)
17.6km/L(高速)
●燃料種類・タンク容量
無鉛レギュラーガソリン・48L
●最小回転半径
5.3m
●サスペンション(前/後)
ストラット式/ダブルウィッシュボーン式
●ブレーキ(前後)
ベンチレーテッドディスク
●タイヤサイズ(前後)
215/50R17 91V
●車両本体価格
321万2000円
●装着メーカーオプション
・ステアリングヒーター(1万6500円)
・フロントシートヒーター(3万3000円)
・ナビゲーション機能(8万8000円)
・サンルーフ(8万8000円)
(計22万5500円)
●装着ディーラーオプション(価格は取付工賃込み)
・フロアカーペット アクティブ(3万3440円)
・ワイヤレスチャージャー(3万1680円)
・ドライブレコーダー ナビ連動用(6万720円)
・ETC2.0車載器 ナビ機能あり車用(4万6750円)
(計17万2590円)
●オプション込み価格
361万90円
(文・写真=遠藤正賢)
リヤサスペンションの張り出しが少なく、後席を格納してもほぼフラットな床面が得られるため使い勝手は良好。フロア下には工具やパンク修理キット、ハイブリッド車はさらにリチウムイオンバッテリーが収まる。奥行き×幅×高さは814~1591×1090×706mm(メーカー公表値)
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