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    スバル・インプレッサ(GU6・7・D・E)整備のポイントは?【売りたい車図鑑】

    ハイブリッド車は補機バッテリーと再始動用バッテリーを搭載

    • #特集

    2024/11/29

    【整備のポイント】
     エンジンはFB20型2.0L水平対向4気筒DOHC NAエンジンを全車に搭載。パラレルハイブリッド「e-BOXER」との組み合わせのほか、姉妹車のクロスオーバーモデル「クロストレック」にはないガソリン車も設定する。いずれもエンジンオイルパンアッパーの形状変更によるねじり剛性向上や、ハウジングを樹脂からアルミへ変更した液体封入式エンジンマウント採用などにより、先代より騒音・振動を低減した。

     チューニングはハイブリッド車とガソリン車とで異なり、前者の最高出力は107kW(145ps)/6000rpm、最大トルクは188Nm(19.2kgm)/4000rpm。これに10kW(13.6ps)と65Nm(6.6kgm)のMA1型モーターと総電力量0.6kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーが加わる。後者の最高出力は113kW(154ps)/6000rpm、最大トルクは193Nm(19.7kgm)/4000rpm。

     エンジンオイルはハイブリッド車が「SUBARU MOTOR OIL ECO 0W-20 SP」、ガソリン車が新開発の「SUBARU MOTOR OIL ECO 0W-16」を最も省燃費性に優れるオイルとしている。

    スバル・インプレッサST-H(4WD)のエンジンルーム

     トランスミッションは全車ともチェーン式CVTだが、ハイブリッド車とガソリン車、FF車と4WD車とで全て異なる。ハイブリッド車・FF車用がTF58型、ハイブリッド車・4WD車用がTH58型。ガソリン車・FF車用が新開発のTC58型、ガソリン車・4WD車用が「アウトバック」と共通のTR58型。

     指定のCVTフルードはFF車・4WD車とも共通で、ハイブリッド車は「スバルCVTフルードリニアトロニック2」、ガソリン車は「スバルCVTフルードリニアトロニック3」。ディファレンシャルオイルは全車共通で、フロント側が「スバルギヤオイルエクストラMT 75W-80」、リヤ側が「スバルギヤオイルエクストラS 75W-90」とされている。

     エアコンの冷媒はHFO-1234yfで容量は425+-25g、エアコンコンプレッサーオイルはND-OIL12。

     バッテリーはハイブリッド車とガソリン車で構成が異なり、前者はエンジンルーム内助手席側前端に補機バッテリーとして75D23L、同じく運転席側に再始動用バッテリーとしてN-55Rを搭載する。なお後者は「専用バッテリー以外を使用すると、バッテリーの劣化が早まったり、エンジン自動停止制御が正常に作動しなくなったりする原因となる」とされているので注意が必要。ガソリン車はQ-85のみ搭載する。

     ADASは最新世代の「アイサイト」を採用し、ウィンドシールド上端中央のステレオカメラと広角単眼カメラ、リヤに4個のソナー、フロントバンパー内側両端のミリ波レーダーを全車に標準装備する。設定されている主な機能は以下の通り。


    【A型・B型を通じて全車標準装備】
    ・プリクラッシュブレーキ
    ・前側方プリクラッシュブレーキ
    ・後退時ブレーキアシスト
    ・AT誤発進抑制制御
    ・AT誤後進抑制制御
    ・ツーリングアシスト・
    ・全車速追従機能付クルーズコントロール
    ・定速クルーズコントロール
    ・車線逸脱抑制
    ・車線逸脱警報
    ・ふらつき警報
    ・先行車発進お知らせ機能
    ・青信号お知らせ機能
    ・アイサイトアシストモニター
    ・ドライバー異常時対応システム

    【A型・B型を通じて「ST」に設定なし、「STスマートエディション」「ST-G」「ST-H」に標準装備】*後側方レーダーをリヤバンパー左右両端に内蔵
    ・緊急時プリクラッシュステアリング
    ・スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)
    ・エマージェンシーレーンキープアシスト

    「アイサイト」のセンサー構成と認識範囲

    【A型は「ST」「ST-G」にメーカーオプション、「ST-H」に標準装備。B型は全車標準装備】*広角デジタルカメラを車体前後左右に装着
    ・視界拡張テクノロジー[デジタルマルチビューモニター(フロント/サイド/リヤ/トップ/3D)/前側方警戒アシスト]

    「視界拡張テクノロジー」の広角デジタルカメラ装着位置

    【A型は「ST」に設定なし、「ST-G」にメーカーオプション、「ST-H」に標準装備。B型は「ST」「ST-G」にメーカーオプション、「STスマートエディション」「ST-H」に標準装備】*非装着車はLEDハイ&ロービームランプ+マニュアルレベライザー
    ・フルLEDハイ&ロービームランプ[ヘッドランプレベライザー(オート)]+ステアリング連動ヘッドランプ+コーナリングランプ
    ・アレイ式アダプティブドライビングビーム

    【A型は「ST」にメーカーオプション、「ST-G」(レスオプション設定あり)、「ST-H」に標準装備。B型は全車標準装備】*専用カメラ+赤外線レーダーをインパネ中央上部に装着
    ・ドライバーモニタリングシステム

    【A型は「ST」にメーカーオプション、「ST-G」に標準装備(オーディオレス車と「視界拡張テクノロジー」装着車は非装着)、「ST-H」に設定なし。B型は全車設定なし】
    ・リヤビューカメラ(アナログ)


     上記の通り、2023年4月発売時(A型)と2024年9月の一部改良後(B型)とで、各装備・機能の設定が異なるので気をつけたい。


    (文・写真=遠藤正賢 図=SUBARU)

    「アレイ式アダプティブドライビングビーム」「LEDコーナリングランプ」のメカニズムと作動イメージ

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