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    スバル・インプレッサ(GU6・7・D・E)BPのポイントは?【売りたい車図鑑】

    「SPG」を継承しつつ前面・側面衝突対応を強化するなどボディ骨格を大幅に改良

    • #特集

    2024/11/28

    【BPのポイント】
     プラットフォームは先代に続き「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」を採用するが、先代5代目はアッパーボディとアンダーボディを別々に組み立てた後で接合していたのに対し、新型ではボディ全体の骨格部材を強固に組み立ててから外板パネルを溶接する「フルインナーフレーム構造」を新たに採用。構造用接着剤の使用部位も拡大したほか、振動の吸収性が高く制振性に優れた高減衰マスチック(弾性接着剤)をルーフパネルとブレースの間に使用している。

     そのうえで、先代より超高張力鋼板の適用部位を拡大し、左右センターピラー上部をつなぐブレースセンターを440Mpa級からホットスタンプ材に変更。サイドレール、シートクロスメンバー、クロスメンバーを980Mpa級としたほか、センターピラーとサイドシルのスポット溶接打点増加、フロントドア下サイドシルへのロングリンフォース追加などで、様々な側面衝突へ対応可能とした。

    新旧インプレッサの高張力鋼板使用部位比較図

     また、フロントバンパービームを車両外側まで拡大し、衝突時の接触面積を増やしつつ、ガセットを追加し衝撃吸収能力を高めることで、前面衝突時の相手車両に対する加害性を軽減している。

    新型インプレッサのフロントバンパービーム

     そのほか、歩行者保護エアバッグを先代より継続採用。さらに新型では、衝突時に助手席の座面前方を押し上げてシートベルトによる拘束保護性能を高める助手席シートクッションエアバッグを全車に標準装備した。

    歩行者保護エアバッグの作動メカニズム概要

     ボディカラーのラインアップは以下の9種類。2トーン色は設定なし。

    K1Xクリスタルホワイト・パール
    G1Uアイスシルバー・メタリック
    PBYマグネタイトグレー・メタリック
    D4Sクリスタルブラック・シリカ
    M7Yピュアレッド
    XAXサンブレイズ・パール
    WCHサファイアブルー・パール
    SAZホライゾンブルー・パール
    XDAオアシスブルー

     このうちXAXとXDAは新型での新規追加色で、XAXとSAZは「e-BOXER」(ハイブリッド車)専用色。さらにXAXは姉妹車の「クロストレック」にも設定されないインプレッサ専用色とされている。

    スバル・インプレッサST-H(4WD)。写真のボディカラーはXAXサンブレイズ・パール

     なお、前側方レーダーとリヤソナーが全車、後側方レーダーが「ST」グレード以外の全車に装着されているため、各センサー付近のバンパーへのステッカー貼付、改造、塗装、強い衝撃を与えることは不可とされている。


    (文=遠藤正賢 写真=SUBARU、遠藤正賢 図=SUBARU)

    スバル・インプレッサST-H(4WD)のリヤまわり。ソナーを4個装着するほか、後側方レーダーを左右両端に1個ずつ内蔵する

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