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自工会会員各社が最先端の環境技術を披露【ジャパンモビリティショービズウィーク2024・カーメーカー】

三菱ふそうトラック・バスは「eキャンター・センサーコレクト」を初公開

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2024/12/20

 2024年10月15~18日の4日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「ジャパンモビリティショービズウィーク2024」(主催:日本自動車工業会(自工会。片山正則会長))。

 当記事では自工会会員カーメーカーの中から、今後の自動車アフターマーケットにも影響を及ぼす可能性のある新技術が含まれた、本田技研工業、マツダ、三菱ふそうトラック・バスの展示車両を紹介する。

【本田技研工業】
 GM(ゼネラルモーターズ)と共同開発した第二世代の燃料電池システムを搭載しつつ、外部充給電も可能にした「CR-V e:FCEV」の市販モデルを展示した。

 同車に搭載されるFCシステムは、コストを従来のFCV「クラリティ」比1/3以下に低減しつつ、耐久性を同2倍以上にアップ。外部から充電可能なプラグイン機能も併せ持つことで、バッテリー満充電のみで約61km、さらに水素も満充填した際は約621kmの航続距離を確保した。

 さらに、普通充電口に差し込んでAC100V・1500Wまでの電力が取り出せる、車外給電用コネクターを標準装備。災害時給電にも対応している。

 2024年7月19日に国内販売が開始された同モデルは、FCシステムがGMとの合弁会社「フューエルセルシステムマニュファクチャリング」(米ミシガン州)、車両がかつて2代目NSXの生産拠点だった「パフォーマンスマニュファクチャリングセンター」(米オハイオ州)で製造され、5人乗りFF車のみを設定。自治体、企業、一般カーオーナーいずれもリース形式のみで販売されている。

ホンダCR-V e:FCEV

【マツダ】
 2024年10月10日に発売した3列シート・FRベースのDセグメントSUV「CX-80」の3.3L直列6気筒ディーゼルターボエンジン搭載車両をベースとする、微細藻類由来の次世代バイオ燃料で走行可能な「バイオフューエル車」を参考出品。

マツダCX-80バイオフューエル車

 また、次世代バイオ燃料の製造過程を、各工程のサンプルとともに説明。カーボンニュートラル燃料普及への取り組みを紹介した。

微細藻類由来次世代バイオ燃料の製造過程ごとのサンプル

【三菱ふそうトラック・バス】
 BEV小型トラック「eキャンター」をベースに、車両前後に搭載したミラー兼用カメラを搭載した、BEVごみ収集車のコンセプトモデル「eキャンター・センサーコレクト」を初公開した。

ふそうeキャンター・センサーコレクト

 運転席から下車する人をドライバーと認識し、ゴミ集積場に到着後、ドライバーを自動認識・追尾することができるうえ、ワイヤレス式HMI(Human Machine Interface)を通じた遠隔操作も可能。これにより、乗降回数を大幅に低減することで、作業時間の短縮や肉体的負担の軽減に寄与する。

 また、積載したごみの重量・体積・投入個数をセンサーで感知し、各情報をごみ処理施設へ送信する、ごみ情報共有システムも実装している。


(文・写真=遠藤正賢)

ふそうeキャンター・センサーコレクト

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