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    トヨタ・プリウス(W6#系)の特徴は? BP・整備・車販のポイントは?【売りたい車図鑑】

    TNGA「GA-C」プラットフォームを踏襲しながらタイヤ大径化とクーペライクなスタイルを実現

    • #特集

    2024/12/26

    【車両の特徴】

     環境性能の高さと先進的かつスタイリッシュなデザインを重視するアーリーアダプターをメインターゲットにした、ハイブリッド専用のCセグメント(ミッドサイズ)5ドアハッチバックセダン。

     ハイブリッド車の「先駆け」であるプリウスは2023年1月10日、通常のハイブリッド車(HEV)より現行5代目へフルモデルチェンジ。同年3月15日にプラグインハイブリッド車(PHEV)も遅れて世代交代した。2024年9月20日にはPHEVに標準グレード「G」が追加されている。

    トヨタ・プリウスZ(プラグインハイブリッド車・FF)。撮影車両のボディカラーは5C5マスタード

     プラットフォームは先代4代目プリウスが最初の採用モデルとなったTNGA「GA-C」を踏襲しながら、クーペライクなワンモーションフォルムをクイックかつリニアな走り、先代同等以上の低燃費を実現するため、大径タイヤに装着に対応しつつ、骨格各部の結合剛性アップや補強材の追加を実施した。

     ボディサイズは先代に対し、全長が25mm長い4600mm、全幅が20mm広い1780mm、全高が40mm低い1430mm(グレード・装備によって1420mmまたは1445mmの場合もあり)、ホイールベースは50mm長い2750mm。オーバーハングは前後とも30~50mm拡大し、フロント1560mm・リヤ1570mmとなっている。

    前席は窓ガラスが天地方向に狭いうえ、フロントピラーが太く傾斜も強いため、実寸法以上に狭く感じる。また斜め前方の死角が大きいうえ、インパネ天面が光を反射しやすく、視界の面でも難点が多い。シフトノブやイン

     パワートレインは、サブスクリプションサービス「KINTO」向けグレード「U」や法人向けグレード「X」に先代からの2ZR-FXE型1.8L直列4気筒エンジンを継続設定しつつ、その他グレードではPHEVを含めて新世代のM20A-FXS型2.0L直列4気筒エンジンを搭載。

     一方でシリーズパラレル式ハイブリッドシステムを第五世代の「THS」と、それをベースとした新開発の「2.0Lプラグインハイブリッドシステム」に一新。HEVでは全グレードに電動4WD「E-Four」も設定する。

    前後席ともシート自体は大ぶりでフィット感・ホールド性とも上々だが、特に頭上空間が絶対的に狭く、後席に背の高い男性が座ると前屈みの姿勢を強いられる

     また、この5代目プリウスより、従来はディーラーなどでの対応が困難だった装備の後付けに対応しやすくする「アップグレードレディ設計」を導入。KINTO向けグレード「U」では、ブラインドスポットモニターやパノラミックビューモニター、ステアリングヒーター、「トヨタチームメイトアドバンストパーク」などの安全・快適装備を後付け可能としている。

    荷室はステップの地上高が700mmと高いものの、床面はフラットなため使い勝手は良好。6:4分割可倒式の後席を倒せば奥行きは810mmから1700mmへと広がる。床下には外部給電アタッチメントや充電ケーブル、パンク修理キットなどの工具入れとなっている

    【撮影車両主要諸元】

    ●グレード・型式
     Z(プラグインハイブリッド車・FF)・6AA-MXWH61
    ●全長×全幅×全高
     4600×1780×1430mm
    ●ホイールベース
     2750mm
    ●最低地上高
     150mm
    ●車両重量
     1570kg
    ●乗車定員
     5人
    ●エンジン種類・排気量
     直列4気筒DOHC・1986cc
    ●エンジン最高出力
     111kW(151ps)/6000rpm
    ●エンジン最大トルク
     188Nm(19.2kgm)/4400-5200rpm
    ●フロントモーター最高出力
     120kW(163ps)
    ●フロントモーター最大トルク
     208Nm(21.2kgm)
    ●WLTCモード燃費
     26.0km/L(総合)
     23.7km/L(市街地)
     28.7km/L(郊外)
     25.5km/L(高速)
    ●充電電力使用時走行距離
     87km
    ●WLTCモード交流電力消費率
     134Wh/km(総合)
     113Wh/km(市街地)
     123Wh/km(郊外)
     151Wh/km(高速)
    ●WLTCモード電力消費率
     7.46km/kWh(総合)
     8.85km/kWh(市街地)
     8.13km/kWh(郊外)
     6.62km/kWh(高速)
    ●燃料種類・タンク容量
     無鉛レギュラーガソリン・40L
    ●駆動用バッテリー種類・容量
     リチウムイオン電池・51.0Ah
    ●最小回転半径
     5.4m
    ●サスペンション(前/後)
     マクファーソンストラット式/ダブルウィッシュボーン式
    ●ブレーキ(前/後)
     ベンチレーテッドディスク/ディスク
    ●タイヤサイズ(前後)
     195/50R19 88H
    ●車両本体価格
     460万円
    ●装着メーカーオプション
    ・ソーラー充電システム(28万6000円)
    ・ITS Connect(2万7500円)
    ・デジタルインナーミラー/同カメラ洗浄機能/周辺車両接近時サポート(録画機能)/ドライブレコーダー(前後方))8万9100円
    ・デジタルキー(3万3000円)
    (計43万5600円)
    ●装着ディーラーオプション(価格は取付工賃別)
    ・フロアマット(ラグジュアリータイプ)(3万4100円)*取付工賃設定なし
    (計3万4100円)
    ●オプション込み価格
     506万9700円


    (文・写真=遠藤正賢)

    フロントバンパーからリヤエンドまで1本の曲線でつながるワンモーションフォルムが非常に前衛的かつスポーティなエクステリア

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