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とある工場の仁義ある戦い
2023/08/02
小さな工場の切迫したリアルを暴く
鈑金塗装工場の40%以上を占める1~3人程度の小規模工場の実態を伝えることを目的に、2021年4月号から本誌で連載が始まった「とある工場の仁義ある戦い」。
本連載では、2013年に鈑金塗装工場を創業したA社長が、経営する上で何に悩み、どう対応しているかを実際の銀行通帳を踏まえ、その実情を明らかにしてきた。
そして、経営者も人間である。仕事があれば生活がある。生活のための仕事なのか、仕事のための生活なのか。その境界を見誤ったA社長の苦悩と決断、そして再生までの赤裸々な私生活も紹介してきた。
資金のやりくりに悩み、悪化する経営状態に「下には下がいる」と上を見ることを諦めて胸を撫で下ろし、自身の意識の低さを再認識する人もいるだろう。仕事、私生活と数多くの困難を前にがむしゃらに考えて動くA社長の姿に「自分も頑張ろう」と生きること、働くことに背中を押される人もいるだろう。
腫れ物のように扱われ、メディアでもあまり語られることのなかった小規模鈑金塗装工場のリアルに触れ、何かを感じ取ってもらいたい。
……と、堅苦しく書いたが、実際はクルミが割れるほど堅い内容でお馴染みの本誌において、数少ない笑って楽しく読めるページとなっている。
まずは肩の力を抜いてA社長と筆者の血の涙と魂の叫びを楽しんでもらいたい。
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