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トヨタ・シエンタ(PL/PC1#G系)の特徴は? BP・整備・車販のポイントは?【売りたい車図鑑】
プラットフォームをTNGA「GA-B」に一新しつつもボディサイズを堅持
2024/02/29
【車両の特徴】
小学生以下の子供がいるヤングファミリーをメインターゲットとした、5ナンバーサイズの小型ミニバン。2022年8月23日、現行3代目へとフルモデルチェンジされた。
トヨタ・シエンタZ(ハイブリッド・7人乗り・FF)。撮影車両のボディカラーは6X3アーバンカーキ
プラットフォームは現行4代目ヤリスをルーツとするTNGA「GA-B」に一新されたものの、ボディサイズは全高が20mm高い1695mm(FF車。4WD車は1715mm)となった以外は先代の寸法を堅持(オーバーハングはフロント+5mm、リヤ-5mm)。
最小回転半径を全車5.0mとして取り回しの良さを大幅に改善したほか、室内・荷室空間も全高拡大をそのまま活かしつつ細部の改良により乗降・積載性を高めている。
水平基調で視界が広く車両感覚も掴みやすい運転席まわり。撮影車両の内装色は無償メーカーオプションの「ファンツールパッケージ」に含まれるカーキ
パワートレインも同様に、現行4代目ヤリスをルーツとするM15A型直列3気筒NA(自然吸気)の「ダイナミックフォースエンジン」に一新された。
ハイブリッド車は最高出力67kW(91ps)/5500rpm&最大トルク120Nm(12.2kgm)/3800-4800rpmのM15A-FXE型エンジンと、同59kW(80ps)&141Nm(14.4kgm)の1NM型フロントモーター(4WD車は+同2.2kW(3.0ps)&44Nm(4.5kgm)の1NN型リヤモーター)、ニッケル水素電池の組み合わせ。
ガソリン車は同88kW(120ps)/6600rpm&145Nm(14.8kgm)/4800-5200rpmのM15A-FKS型エンジンと発進用ギヤ付き「ダイレクトシフトCVT」の組み合わせで、FF車のみ設定されている。
シートタイプは3列7人乗りのほか2列5人乗り仕様も設定。3列7人乗り仕様は2列目が5:5分割の前後スライド+リクライニング+タンブル機構付き、3列目は5:5分割のリクライニング+ダイブダウン機構付きで、シートアレンジのバリエーションは多彩だが、その機構は複雑。説明書きのラベルをよく見て操作する必要がある。2+3列目格納時の荷室長は1525mm、3列目のみ格納時の荷室長は最大990mm、荷室フロア高は505mm。
3列7人乗り仕様の各シートはいずれも小ぶりながらクッションに適度な弾力がありフィット感は良好。2列目は最前部にセットしても頭上・膝回りに余裕があるものの足先が1列目の下に入りにくい。3列目は2列目を最前部にセットしても空間・シートサイズとも緊急用の域を出ない
2列5人乗り仕様の2列目は6:4分割のリクライニング+チルトダウン機構付きで、前後スライドこそないものの、ワンタッチで2列目を格納・展開できる。2列目格納時の荷室長は2045mm、2列目仕様時の荷室長は840mm、荷室フロア高は565mm。
3列7人乗り仕様の3列目シートは2列目の床下へ格納できるもののアレンジ操作は複雑。2列目シートは前方へ回転させながら折りたたむタンブル式。3列目より後方の床下は、ハイブリッド車7人乗りの場合は補機バッテリー収納スペースとなる
内外装のデザインは、修理しやすさや視界の良さ、車酔いのしにくさ、使い勝手にも配慮された、機能的でツール感の強いテイストに。カラーラインアップもナチュラル感の強いもので構成されている。
【撮影車両主要諸元】
●グレード・型式
Z(ハイブリッド車・7人乗り・FF)・6AA-MXPL10G
●全長×全幅×全高
4260×1695×1695mm
●ホイールベース
2750mm
●最低地上高
140mm
●車両重量
1370kg
●乗車定員
7人
●エンジン種類・排気量
直列3気筒DOHC・1490cc
●エンジン最高出力
67kW(91ps)/5500rpm
●エンジン最大トルク
120Nm(12.2kgm)/3800-4800rpm
●フロントモーター最高出力
59kW(80ps
●フロントモーター最大トルク
141Nm(14.4kgm)
●WLTCモード燃費
28.2km/L(総合)
27.1km/L(市街地)
29.8km/L(郊外)
27.6km/L(高速)
●燃料種類・タンク容量
無鉛レギュラーガソリン・40L
●最小回転半径
5.0m
●サスペンション(前/後)
マクファーソンストラット式/トーションビーム式
●ブレーキ(前/後)
ベンチレーテッドディスク/ディスク
●タイヤサイズ(前後)
185/65R15 88S
●車両本体価格
291万円
●装着メーカーオプション
・185/65R15タイヤ&15×5 1/2アルミホイール(切削光輝+ブラック塗装/センターオーナメント付)(5万5000円)
・トヨタチームメイトアドバンストパーク+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物+後方歩行者)+パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)(9万3500円)
・ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus(8万9100円)
・天井サーキュレーター+ナノイーX(2万7500円)
・アクセサリコンセント(AC100V・1500W/2個/非常時給電システム付)(4万4000円)
・ドライブレコーダー(前後方)+ETC2.0ユニット(3万1900円)
・コンフォートパッケージ(7万9200円)
・ファンツールパッケージ(0円)
(計42万200円)
●装着ディーラーオプション(価格は取付工賃別)
・ラゲージボード(1万1000円)*取付工賃設定なし
・フロアマット(デラックスタイプ)(4万2900円)*取付工賃設定なし
(計5万3900円)
●オプション込み価格
338万4100円
(文・写真=遠藤正賢)
前後ドア・フェンダーに無塗装樹脂を配置するなど、修理しやすさにも配慮されたエクステリア
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