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ホンダ・ステップワゴン(RP6・7・8)BPのポイントは?【売りたい車図鑑】
リヤソナーがバックドア下端に内蔵されているため入庫中の取扱と入庫時の損傷診断に要注意
2024/01/31
【BPのポイント】
プラットフォームは2005年5月発売の3代目を祖とするステップワゴン独自の「低床・低重心プラットフォーム」を踏襲しながら、ポール側面衝突試験など最新の保安基準に対応、走りの質感も高めている。
ボディ骨格では、フロントサスペンションアッパーマウントの補強を左右独立形状としつつ、フロントバンパービームの形状を変更することで、歩行者保護性能とデザイン性を両立。フロアフレームおよびサイドシルの補強材板厚アップにより、側面衝突性能を向上させた。
ホンダ・ステップワゴンのボディ骨格と主な衝突安全性能向上策
サイドシル断面形状の新旧比較図と構造用接着剤使用部位
また、サイドシルの断面を大型化のうえ、スライドドア開口部などに構造用接着剤を使用し、フロアの剛性を高めつつ振動を低減。ピラー下部の充填剤にスプレーフォームを使用したほか、3列目周辺を中心に遮音材・吸音材を大幅に追加することで、席を問わず会話しやすい静粛性を確保している。
ホンダ・ステップワゴンの主な静粛性向上策
外板は標準仕様「エアー」とエアロ仕様「スパーダ」系とで大きく異なり、それぞれ専用の前後バンパーとフロントグリルを装着。「スパーダ」系にはテールゲートスポイラーが標準装備されるほか、ボディ下部全周にクロームメッキ(「スパーダ」はダーク、「スパーダプレミアムライン」はプラチナ)が装着される。
LEDの前後ランプも仕様が異なり、「スパーダ」系のヘッドランプには蒸着スモーク加飾が施され、アクティブコーナリングライトが標準装備に。「スパーダプレミアムライン」にはさらに、ハイビームが状況に応じて配光位置を制御する「アダプティブドライビングビーム」となる。
e:HEVスパーダのエクステリア。ボディカラーはPB-93Pトワイライトミストブラック・パール
リヤのリフレクターは「エアー」が別体式(リヤバンパーに装着)、「スパーダ」系がリヤコンビネーションランプ内蔵式。アルミホイールは「エアー」と「スパーダ」が16インチの同形状でベルリナブラック+切削クリア塗装ながら、「スパーダ」は切削クリアがダーク仕様に。「スパーダプレミアムライン」には専用形状の17インチが標準装備される。
なお、バックドア開口部地上高がFF車で530mm(メーカー公表値)と非常に低い構造上、リヤのソナーはリヤバンパーではなくバックドア下端に内蔵されていることから、衝突事故を起こさずとも日常の開閉動作でリヤソナーを損傷しやすい。そのため入庫中の取扱に注意するのはもちろん、入庫時の損傷診断においても損傷していた際はそれが衝突事故によるものか否かを慎重に判断する必要がある。
ボディカラーは「エアー」と「スパーダ」系とで設定色が異なり、B-634Pシーグラスパールおよび新開発のBG-68Pフィヨルドミスト・パールは「エアー」、B-610Mミッドナイトブルービーム・メタリックとPB-93Pトワイライトミストブラック・パールは「スパーダ」系専用設定。NH-731Pクリスタルブラック・パール、NH-883Pプラチナホワイト・パール、NH-905Mスーパープラチナグレー・メタリックは全車で選択可能とされている。
(文=遠藤正賢 写真・図=本田技研工業)
e:HEVエアーのエクステリア。ボディカラーはBG-68Pフィヨルドミスト・パール
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