JOURNAL 

    シネマエンドレス 「炎のデス・ポリス」

    ゲス野郎たちの一夜限りの饗宴が始まる

    • #一般向け

    2022/07/19

     砂漠地帯にたたずむ警察署に、暴力沙汰を起こした詐欺師テディが連行されてくる。マフィアのボスに命を狙われ避難場所を求めてわざと逮捕されたのだ。しかし、マフィアに雇われたスゴ腕の殺し屋ボブが泥酔男に成りすまし留置場の向かいに来たから、さぁ大変。新人警官ヴァレリーの活躍によってボブのテディ抹殺計画は阻止されるが、マフィアが放った新たな刺客、サイコパスのアンソニーが現れて署員を皆殺しにし、小さな警察署はまるで戦場のような大惨事に……。孤立無援の危機に陥ったヴァレリーと裏社会に生きる3人の男たちによる壮絶な殺し合いを生き抜き、朝を迎えられるのは誰だ!?

     『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』のジョー・カーナハン監督の集大成との呼び声高い本作。無数の銃弾の嵐が飛び交い、地獄の業火が燃え上がり、 戦場と化していく警察署……ゲス野郎たちによる怒濤の展開を堪能あれ!

    ©2021 CS Movie II LLC. All Rights Reserve

    筆者の推しどころ

     ダーティーハリーのBGMを使った最高にカッコイイオープニングクレジットから終始ハイテンションで突き進む。殺し屋ボブを演じるのは、映画好きからはバト兄と呼ばれる筋肉おじさんジェラルド・バトラー。本作ではプロデューサーにも名を連ねているが……まぁずいぶんと恰幅がよくなっちゃって。

     警察署という閉鎖空間、作り込まれた濃密なゲス野郎たちのキャラクター、皮肉が効いた会話、伏線が張りに張られたプロット――いつ、どこで、誰が、どのように消されるのか……。これぞカーナハンと小躍りしたくなるほどの筆者大好きクライム・エンタテインメント。モラルも法律も通用しない、四つどもえのサバイバルバトルがクソ暑い夏をさらに熱く燃え上がらせてくれること間違いなし。って今月も炎の映画かよ。

     ちなみに、筆者が好きなオープニングクレジットは「エンター・ザ・ボイド」、「007 スカイフォール」、「鮫肌男と桃尻女」。

    ©2021 CS Movie II LLC. All Rights Reserve

    炎のデス・ポリス
    監督:ジョー・カーナハン
    キノフィルムズ配給
    公開中

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