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NIKKEN、サービス拡充を目的に新社屋を建設
4月23日に新社屋で初となる見積りセミナーを開催
2022/05/09
NIKKEN(真田直彦社長、本社=大阪府大阪市)は新社屋を建設し、3月26日より営業を開始した。
同社は、販売事業部、ビジネスサポート事業部、リサーチ事業部を車体修理業界に展開。販売事業部では、関連会社の日研工業所(同市)が創業以来、培ってきた焼き付け塗装やコーティングの知見を活かし、開発したオリジナル製品を販売する。ユーザーの声を形にできる製品開発が強みで、抗菌・抗ウイルス効果を有する機能性コーティング剤、UV硬化型パテやコンパウンドなどユーザーの声を反映した製品が反響を呼んでいる。
ビジネスサポート事業部は、元アジャスターの社員によるヌケ・モレのない見積書を作るための添削サービスと見積りセミナーの開催を会員向けに提供。近年は、それだけにとどまらず、自社製品を活用した技術指導や集客方法の提案、人事評価制度の策定など様々な面で鈑金塗装工場をサポートする。現在の会員数は、専業鈑金塗装工場のほかディーラーや大型車整備、輸入車専門工場など約50社で、2年以内に会員数500社まで拡大させることを目標に掲げている。
リサーチ事業部は、物損事故を扱う弁護士事務所向けに損害調査を請け負うサービスを展開する。時には物損事故を得意とする弁護士事務所を紹介することもあり、間接的に車体修理業界をサポートしている。
新社屋建設について真田社長は、「いち早くユーザーに付加価値を提供できるサポート体制を築く」ことを目的にしている。落成した新社屋は3階建てで、1階は大型車両も余裕で収まる広々とした作業スペース。ここで試作品のテストのほか、機能性コーティング剤の施工や磨き作業の技術研修の場として活用していく。
2階は倉庫で、製品点数ならびに発注数の増加に伴い、在庫量を拡大した。これを機に、海外に向けて自社製品の販売ならびに海外製品の仕入れも視野に入れる。
3階は事務所、セミナールーム、地域貢献の一環として展開する日本拳法の道場のスペース。最大30人を収容できるセミナールームは、大型スクリーンと大型液晶モニターを配備し、2画面構成で研修することが可能。ここで定期的に見積りセミナーなど座学研修の開催を予定する。
新社屋外観
4月23日には、新社屋建設後、初となる「見積ソフトの使い方を知ろう コグニ編」と題したセミナーを開催した。講師は同社の星野利明氏が務め、13人が参加。指数をよく知った上で、ソフトを使いこなすことで技術を収益につなげるのを目的に、指数の構成や成り立ち、原状回復の考え方、損保会社との交渉の仕方、見積り作成時の注意点などを元アジャスターの講師がコグニセブンを用いて解説した。
真田社長は、「鈑金塗装市場の縮小により、パイの奪い合いになっている。当社が提供する付加価値によって他社との差別化を図ってもらい、収益ならびに集客につなげてほしい」。新社屋建設を機に、さらなるサービス拡充を図り、力強く鈑金塗装工場をサポートしていく。
1階作業スペース。大型車両も余裕で収まる
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