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アウトメカニカ フランクフルト 2024に行ってみた!全自動調色機に驚いた編
2024/10/10
ドイツのフランクフルトで開催されたアウトメカニカは、カーアフターマーケットの見本市として世界最大級の規模を誇る。今回の出展社は4,200社、80カ国からの参加があり、会場の広さは32万m2の規模であった。面積の数値であまりピンとこないかもしれないが、各会場の移動にシャトルバスが用意されるほどであったと言えば、規模感が伝わるだろうか。残念ながら一人ですべて見て回ることが難しいため、鈑金塗装関連製品が並ぶ11ホールに狙いを定めて取材を行った様子を複数回に分けてお届けする。
アウトメカニカ会場の外観。とにかく大きい、広い。開催期間は9月10~14日だったが、とても一人では回り切れない
■自動調色機がズラリ
アクサルタ Irus Mix 全自動の名にふさわしい。左手の貯蔵庫から必要な原色が自動的に選ばれて、必要量が取り出される。銭湯でよく見かける牛乳の自動販売機のような動きをしていた
BASF Alfa CR4/CR6 15分で最大6回の調色ができるという。自動でできること以外に時間や回数が意識されていることからも、自動調色機市場の成熟度が感じられる
PPG Moon Walk 必要な原色のボトルをセットすると、自動で必要な量を取り出して調色してくれる。左から右手に進むにつれて調色が完成する様からMoon Walkと名付けられたようだ
何よりも筆者の目を引いたのが自動調色機。アクサルタ、BASF、PPGの各社が最新の自動調色機を発表していた。日本ではまずお目にかかれない。PPGの説明員によると、世界で2,000台、ドイツ国内に限っても500台売れているという。筆者がなぜ、自動調色機が気になったかというと、1事業所あたりの従業員数や塗装ブースの数が日本と明らかに違うことが分かるからだ。日本のように3~4人ほどで塗装ブースが1台しかない場合、調色を自動化するメリットはない。1セットの塗料で短時間で調色しないと困るようになるには、複数台の塗装ブースが必要となるからだ。
この1点だけでも日独の車体整備事業者1事業所あたりの規模感が全く違っていることが分かる。大規模であることが何もかも正しいわけではないが、一人親方が納車引き取り、接客、見積、協定、車体整備をすべて行っている場合、実際にお金になっている車体整備作業の時間は限られてしまう。それだけ人数が多く規模が大きいということは、資本効率が良くなる(無論良くなるように運営する必要はある)。ちなみに、ドイツ現地の方に聞いたところによると、1事業所あたり15~20人ほどだという。令和5年度版整備白書 2023年の1事業あたりの整備要員数が 4.35人であることを考えれば、4から5倍程度の規模ということになる。[U]
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