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    GfK、2021年上半期のタイヤ・エンジンオイル・自動車用バッテリー販売動向を発表

    3アイテムとも好調に推移する中でインターネット販売における大サイズ・高付加価値品の成長が顕著に

    • #トピックス

    2021/10/25

     ドイツのグローバルマーケティングリサーチ会社・GfKの日本法人、GfK Japanは2021年9月21日、全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットの販売実績データ等を元にした、2021年上半期(1~6月)のタイヤ、エンジンオイル、自動車用バッテリーの販売動向を発表した。

     タイヤについては、販売本数が全体で9.6%増え(前年同期比。以下同)、店頭販売は3.3%増、インターネット販売は19.6%増。販売金額は全体で10.5%増、店頭販売は4.9%増、インターネット販売は21.5%増。税抜き平均価格は全体で0.8%増の8,943円、店頭販売は1.5%増の9,729円、インターネット販売は1.6%増の7,864円だった。

     その中でも18インチ以上の大径タイヤの販売本数は好調に推移し、全体で23.2%増、店頭販売は11.6%増、インターネット販売は29.8%増となった。

     なお、カー用品店、タイヤ専門店(メーカー系列除く)、ガソリンスタンドの店頭販売においては、月別では1月が冬タイヤが好調、4月は前年の緊急事態宣言に伴う販売減の反動があったことにより、それぞれ13.1%増、19.7%増と2けた成長を遂げた。

     夏タイヤのサイズ別販売動向としては、最も販売規模が大きいのは155/65R14で、数量構成比は20.1%を占め、販売本数も5.8%増えている。次いで145/80R12が数量構成比11.3%、195/65R15が同6.5%だったが、195/65R15の販売本数は2.7%減となった。そのほか、前年から販売を伸ばしたサイズは、165/55R15(15.5%増)、205/60R16(5.6%増)、225/45R18(14.5%増)などとなっている。

     インターネット販売においては、夏タイヤが19.4%増、冬タイヤが17.7%増と好調に推移したものの、直近ではその伸長は鈍化しつつあり、6月では前年を大きく割り込んだ。

     夏タイヤのサイズ別販売動向としては、店頭と同様に155/65R14の販売が最も多かったが、数量構成比は11.0%と店頭(20.1%)を下回った。次いで165/55R15が7.1%、195/65R15が4.6%。特に165/55R15は急伸しており、販売本数は45.7%増に達した。同様に伸びたサイズは、205/60R16(22.6%増)、185/60R15(33.6%増)、225/45R18(27.3%増)など。

    2021年上半期タイヤ販売動向

     エンジンオイルについては、販売量が全体で5.8%増、店頭販売は5.6%増、インターネット販売は9.6%増。販売金額は全体で1.5%増、店頭販売は0.7%増、インターネット販売は13.5%増。1Lあたり税抜き平均価格は全体で前年同期比4.1%減の674円、店頭販売は同4.6%減の667円、インターネット販売は同3.6%増の774円だった。

     カー用品店、ガソリンスタンド、ホームセンターの店頭販売においては、月別では4・5月が前年の緊急事態宣言に伴う販売減の反動減により、それぞれ11.5%増、16.9%増。ただし鉱物油の構成比が増えたこともあり、1Lあたり税抜き平均価格は下落している。

     粘度別動向としては、店頭販売で最も販売が多いのは0W-20で、販売量構成比22.1%を占め、5W-30が同18.0%で続いた。0W-20、5W-30ともに部分合成油の販売が最も多く、その販売量構成比はそれぞれ48.0%、46.9%と半数近くを占めた。

     前年から販売量を伸ばした主な粘度は0W-30(19.6%増)と0W-16(同20.6%増)。ただし両者のベースオイルの構成は対照的で、0W-30では鉱物油が71.7%、0W-16では全合成油と部分合成油が89.4%を占めている。

     インターネット販売においては月ごとの変動が大きく、3月には販売量が48.9%増と大きく伸長した一方、6月には11.2%減と大きく落ち込んでいる。ベースオイル別では鉱物油が6.0%減だったものの、全合成油は15.0%増、部分合成油は16.4%増と2けた成長を遂げた。

     粘度別動向としては、インターネット販売で最も販売が多いのは5W-30で、販売量構成比33.5%を占めた。5W-40が同17.8%で続き、店頭で最も販売が多い0W-20は14.8%に留まっている。

     また、インターネットでは全合成油の比率が高い傾向にあり、5W-30では販売量構成比44.7%、5W-40では同95.2%、0W-20では同66.2%に達した。

     なお、多くの粘度が前年から販売を伸ばした中、その伸長が著しかったのは5W-40(販売量27.1%増)と0W-30(同25.5%増)。0W-30は店頭でも大きく販売を伸ばしたが、インターネットでは部分合成油の販売増がその成長に貢献している。

    2021年上半期エンジンオイル販売動向

     自動車用バッテリーについては、販売個数は全体で1.4%増、店頭販売は0.7%減、インターネット販売は5.7%増。販売金額は全体で4.4%増、店頭販売は2.0%増、インターネット販売は11.9%増。税抜き平均価格は全体で3.0%増の11,747円、店頭販売は2.7%増の12,996円、インターネット販売は5.9%増の9,255円だった。

     その中でハイブリッド車用バッテリーの需要が高まっていることから、販売個数は全体で18.2%増、店頭販売は28.2%増、インターネット販売は8.3%増となっている。

     カー用品店、ガソリンスタンド、ホームセンターの店頭販売においては、月別では需要期の1月のみ19.1%増となったもののそれ以降は前年割れが続いた。

     JIS規格別動向としては、店頭販売で最も販売が多いのはB19で、数量構成比40.6%を占めた。B24が同14.2%で続き、これらでバッテリー全体の過半を占める結果となった。前年から販売を伸ばしたJIS規格は、B20(22.7%増)、D26(同7.5%増)など。好調の要因としてはB20、D26ともにアイドリングストップ(ISS)車対応製品の構成比が高いことで、それぞれ87.4%、38.9%だった。

     インターネット販売においては、月別では1・3月が2けた増となるも2・4・6月では前年を下回る結果に。タイプ別販売個数では、標準車用は1.5%減と前年を下回ったものの、ハイブリッド車用は8.3%増、ISS車対応バッテリーは同29.8%増となっている。

     JIS規格別動向としては、インターネット販売で最も販売が多いのはD23で、数量構成比20.4%と店頭で最も販売の多いB19(同19.0%)を上回った。次いでD26が同14.7%と、インターネットでは比較的大きいサイズのバッテリーの構成比が高い傾向。なお、販売の伸びが大きかったのはB20(22.9%増)、D26(同19.7%増)だった。

    2021年上半期自動車用バッテリー販売動向

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