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J.D.パワー、車の定額制サービス「サブスクリプション」と「カーリース」に関する一般消費者の意識調査を実施
サブスク、カーリースとも一定の認知度はあるものの利用意欲はいずれも低水準
2021/08/30
顧客満足度調査や消費者動向に関するリサーチコンサルティング会社・米J.D.Powerの日本法人、ジェイ・ディー・パワー ジャパンは、20~69歳の計2,800人を対象とした「コロナ禍でのカーライフやクルマの意向」に関するアンケート調査の中で、車の定額制サービス「サブスクリプション」と「カーリース」に関する一般消費者の意識調査を実施。その結果を2021年8月11日に公表した。
「サブスクリプション(サブスク)」は定額料金を支払ってコンテンツやサービスを利用することで、商品を「所有」せず一定期間「利用」するビジネスモデルを指す。車のサブスクはトヨタが2019年にスタートした「KINTO(キント)」のほか「ホンダマンスリーオーナー」や「NOREL(ノレル)」などがある。
一方で「カーリース」は歴史が古く、法人向けカーリースが日本で登場したのは1960年代、個人向けカーリースが登場したのは1980年代。利用者が選んだ新車の月々の使用料金をカーリース会社に支払い利用するシステムとなっている。
車のサブスクリプションサービスについて知っているか尋ねたところ、「知らない」が45%で最も多く、「名前は見聞きしたことがある」が33%、「何となくは知っている」は18%で、「詳しく知っている」はわずか5%。
「車のサブスクリプションサービス(定額サービス)をご存じですか」回答グラフ
世代別に見ると、「知らない」以外の回答をしたのはいずれも55~56%となっており、メインターゲットとされている若年層とそれ以外との認知度の開きはないことが浮き彫りになった。
一方、現在車を保有している層と保有していない層で比較すると、車保有層の認知率が59%なのに対し、非保有層の認知率は45%と、現在車を保有している層のほうがサブスクに馴染みがある結果となった。
車のサブスクリプションサービス(定額サービス)を知っている層の世代別・保有&非保有別内訳
だが、車の保有や利用の仕方について今後検討するものを尋ねると、サブスクの利用を「検討する」と回答したのは全体の4%。現在車を保有している層だけで見ても5%と、ごく少数に留まっている。
「車の保有や利用の仕方について、今後検討すると思うものはどちらですか」回答グラフ
次に、カーリースについて知っているか尋ねたところ、「名前は見聞きしたことがある」が最も多く39%、「何となくは知っている」が26%、「詳しく知っている」が9%。「知らない」は25%で、全体の7割以上に認知されていることが判明した。
「カーリースをご存じですか」回答グラフ
しかしながら世代別に見ると、シニア層(60~69歳)は85%が認知しているのに対し、若年層(20~34歳)では67%と、世代間で大きな開きが。また現在車を保有している層と保有していない層で比較すると、保有層の認知率(「名前は見聞きしたことがある」「何となくは知っている」「詳しく知っている」の合計)は80%、非保有層の認知率は58%と、こちらも大きな開きが生じている。
それにも関わらず、車の保有や利用の仕方について今後検討するものについて、カーリースの利用を「検討する」と回答したのは全体の5%。現在車を保有している層だけで見ても6%とごくわずかで、差も少なかった。
カーリースを知っている層の世代別・保有&非保有別内訳
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