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    日本自動車大学校、NATSオートサロンを開催

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    2021/04/08

     日本自動車大学校(千葉県成田市)は3月13日、同校で「NATSオートサロン」を開催した。
     同イベントは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により東京オートサロン2021が開催中止となったことを受け、学生たちが製作した5台のカスタムカーを披露する場として設定されたもの。
     当日は、検温・手指消毒・マスク着用の徹底のほか、来場者を事前申し込みのあった高校生、保護者、協賛企業の関係者などに限定し、午前・午後の2部構成とするなど、徹底した感染拡大防止対策が施された。
     会場内では、カスタムカーを製作した学生たちがそれぞれの車両コンセプトやこだわりのポイントを解説。そのアイデアと技巧に、来場者から驚きの声が上がっていた。

     1969年式トヨタ・クラウンをベースに、本格ローライダーを目指した「NATS玉趾珠冠」。カスタマイズ作業に入る前にレストアからスタートした苦心作。車高の操作にはハイドロリクスサスペンションを採用。ルーフからトランクリッドにかけてストライプデザインを施すなど、各所にこだわりを込めた1台。

    NATS玉趾珠冠

     スズキ・ジムニー(JA1#系)をベースに、ディズニー映画に登場するキャラクターを再現した「NATS TOW MATER」。フレームを350mm延長、アウターパネルはFRPで成形した。荷台はクレーンを含めて、鋼板、鉄パイプを加工して作られている。

    NATS TOW MATER

     トヨタ・アルファード(H3#系)をベースに、レクサスLM300hのデザインを取り入れた「NATS LM800T」。リヤ側にはボールマウントが取り付けられており、トレーラーのけん引が可能。トレーラーも学生たちの手によるもので、ルーフ及びサイドパネルはフロント側のベース車両から型を取り、FRPで製作した。

    NATS LM800T

     マツダ・コスモスポーツの現代風アレンジをコンセプトとした「NATS COSMO VISION」。ベース車両はマツダ・ロードスター(ND系)。複雑なボデーラインは、コスモスポーツを参考に学生たちでデザインし、FRPとパテで成形。フロントバンパーはマツダCX5のバンパーを切って縮めてつないでからフェンダーと一体で型取り、FRPで作った。また、テールランプにはスズキ・ハスラーの社外パーツを使用。上下2分割されたコスモスポーツの意匠を踏襲しつつ、現代風に仕上げている。

    NATS COSMO VISION

     日産フェアレディZ(Z33系)をベースに、「昭和レトロとモダンの融合」を目指してホイールベースを400mm延長、ロングノーズ・ショートデッキを実現した「NATS S35Z」。フレームは角パイプなどで延長・補強し、エンジン位置は変えずに足回りを前に移動。フロントフェンダーはリヤ側にZ33系、フロント側にZ34系のパーツを使用。その間に鋼板を入れて溶接し、1枚に仕上げた。そのほか、逆開きボンネットの採用やフロント・リヤバンパー下部への日産ノートNISMOパーツの接合など、各部位において“レトロ”と“モダン”の融合を意識した。

    NATS S35Z

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