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    OBD検査「検査用スキャンツール」型式認定取得(予定)の最新モデルを各社が出品【オートサービスショー2023・スキャンツールメーカー】

    インターサポートは「検査用スキャンツール」型式認定取得の「G-SCAN Z」シリーズを訴求

    • #イベント

    2023/08/22

     2023年6月15~17日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された、自動車整備機器の展示会「第37回オートサービスショー2023」(主催:日本自動車機械工具協会)。

     当記事では、スキャンツールメーカー各社が出品した、OBD検査「検査用スキャンツール」型式認定取得(予定)の最新モデルをピックアップし紹介する。


    【インターサポート】

     オートサービスショー開催直前の2023年6月12日に「検査用スキャンツール」の型式認定取得第2号となったAndroid OS&8インチモニターモデル「G-SCAN Z」のほか、Windows OSを搭載しておりOBD検査の際に用いる「特定DTC照会アプリ」をインストール可能な10.5インチタブレット型の「G-SCAN Z Tab」、同機にNTTドコモの4G SIMカードを内蔵しwi-fiがない環境でもインターネット接続を可能とした「G-SCAN Z Tab OBDモデル」を中心にPRした。

     なお「G-SCAN Z Tab」、「G-SCAN Z Tab OBDモデル」も2023年8月1日に「検査用スキャンツール」の型式認定を取得。また前述の3機種とも、特定整備制度「整備用スキャンツール」の技術要件に適合している。

     このうち「G-SCAN Z Tab OBDモデル」は、

    ・特定DTC照会アプリに対応
    ・常時インターネット接続が可能
    ・Windows OSを搭載

    という、OBD検査実施に必須となる条件を一台で全て満たしたオールインワンモデル。通信料金は初年度無料、2年目以降は整備サポートセンター「G-SUPPORT」またはソフトウェアアップデートの同時更新で定価6万6000円/年の半額となる3万3000円/年とすることで、充実したアフターサポートを受けやすくしたことも強く訴求していた。

     また、開発中の「G-SUPPORT」AIチャットサービスを参考出品。G-scan公式LINEアカウントに故障コードや不具合の内容を入力するとその原因の候補を複数例示するほか、(エンジン)型式・グレード・年式などの詳細な車両情報を入力するとより正確な回答が得られることを実演していた。

    インターサポートG-SCAN Z(左)、G-SCAN Z Tab(右)

    【オーテル・インテリジェント・テクノロジー】

     Android OS・12.9インチタッチスクリーン・オシロスコープ搭載の最上位機種「MaxiSys Ultra」を筆頭として、9.7インチタッチスクリーン・オシロスコープ搭載の「MaxiSys 919」、9.7インチタッチスクリーン搭載の「MaxiSys 909」、8インチタッチスクリーン搭載のエントリーモデル「MaxiSys 906 Pro」を、OBD検査対応予定の特定整備認証スキャンツールとして訴求。

     また「MaxiSys Ultra」「MaxiSys 919」「MaxiSys 909」のオプションとして、「EVダイアグBOX」と「特殊ケーブル」をセットにした「電気自動車(EV)スキャンツール」を参考出品。同じく参考出品された充電器「MaxiCharger」と併せて、電動車整備へ積極的に対応していく姿勢を示していた。

    オーテル・電気自動車(EV)スキャンツール

    【ツールプラネット】

     国産車乗用車メーカー8社、国産大型車メーカー4社、輸入車メーカー11ブランドに対応する「NANO-BT」、海外メーカーを含む全54ブランドに対応する「iSCANe」、2種類のユニットをAndroid OS&10.1インチタッチパネル内蔵のタブレットで操作するハイエンドモデル「TPM-TAB」のほか、7インチモニターを採用する「TPM-7」、ハンディタイプの「TPM-5」を、OBD検査対応予定の特定整備認証スキャンツールとして出品。

    「TPM-TAB」はBEV・PHV・ハイブリッド車駆動用バッテリーの状態をセルごとに診断でき、トヨタ車についてはさらに劣化度も確認可能。さらに、ADASセンサーのエーミングに必要な整備情報を収録した「ADASキャリブレーション」を実装するほか、最新のトヨタ車などスキャンツールを介して行うエアコンガス回収作業にも対応している。

    ツールプラネットTPM-TAB

    【デンソー】

     OBD検査に特化しVCI(Vehicle Communication Interface。車両通信インターフェイス)単品設定としつつ、トヨタ・ダイハツ・スバル純正ソフトのVCIとしても使用可能とした、自動車技術総合機構各事務所への納品モデルであり、2024年の一般販売開始を目指している「DN-DST-010」を出品。

     なお2023年8月10日、「検査用スキャンツール」の型式認定を取得している。

     重量約70gと軽量かつ胸ポケットに入れられる小ささで、カラーバリエーションは9色を展開予定。個々の検査員に配布・使用するスタイルを同社では想定している。

     車両へはOBDポートへ直付け、PCへはBluetoothまたはWi-Fiによる無線のほかUSBでの有線接続にも対応する。

    デンソーDN-DST-010

    【日本ベンチャー】

     2023年10月1日発売予定のタブレット型「VDS-Tab」を参考出品した。

     24時間アクセス可能な同社クラウドサーバーにWi-Fiで接続し、診断・整備に必要な様々な情報を取得。実車より検出した故障コードを元に、点検すべきポイントを判断・表示するほか、参考値データを実車の実測データと表示しメカニックが比較することで、不具合箇所を特定しやすくした。

     また、ADASエーミングの作業手順や入力値、ターゲット設置位置などを、画像付きで表示し確認することも可能としている。

     この「VDS-Tab」のほか、専用ハードウェアを用いる従来モデル「DT-3300」も、OBD検査型式認定申請中のモデルとして訴求していた。


    (文・写真=遠藤正賢)

    日本ベンチャーVDS-Tab

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