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埼玉自動車大学校:トヨタiQをRRのホットハッチに変身させた「ヤリスジュニア」のほか「アステップワゴン」「グッドスマイル初音ミクAMG」を展示【東京オートサロン2022詳報】
「ヤリスジュニア」の仕上がりにはトヨタ自動車の豊田章男社長も太鼓判
2022/02/10
1月14~16日に千葉県の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2022」で埼玉自動車大学校は、FFマイクロカー・トヨタiQをRRのホットハッチに変身させた「ヤリスジュニア」を新たに製作して公開。また、オンライン開催のみとなった「東京オートサロン2021」向けに製作した、初代ホンダ・ステップワゴンをシボレー・アストロ風に仕立てた「アステップワゴン」や、同校がサポートするスーパーGT GT300参戦マシン「グッドスマイル初音ミクAMG」も展示した。
埼玉自動車大学校・ヤリスジュニア
トヨタiQは2008年11月に発売された、全長×全幅×全高=2,985×1,680×1,500mmという軽自動車規格よりも短いボデーながら4人乗りを可能にしたFF(フロントエンジン・フロントドライブ)のマイクロカー。前後方向に狭い駐車環境の多いヨーロッパの大都市をメインターゲットにした、街乗り向けのモデルだ。
だが、埼玉自動車大学校が製作した「ヤリスジュニア」は正面から見ると、現行ヤリスの超高性能モデル「GRヤリス」にしか見えない。それもそのはず、前後バンパーやランプ、グリル、ガーニッシュはGRヤリス用純正部品の形状が最大限活かされながら、iQの小柄なボデーに対し合わせ目などが巧みに処理されている。
なおGRヤリスの全長×全幅×全高は3,995×1,805×1,455mm。ベース車のヤリスに対し全幅は110mm拡大されているため、前後フェンダーを自作しワイド化してもなお自然に仕上げるのは困難と想像できるが、仕上がり品質を高めるため、極力パテを使用せずGRヤリスのフォルムに近づけた。
そして、フロントセクションからベース車のパワートレイン・駆動系を除去。後席および荷室のスペースをエンジンルームとして、カワサキの大型バイク・ニンジャZX-14Rのパワートレインを移植。ベース車に対し約3倍の最高出力(68ps→200ps)を誇る、GRヤリス顔負けのRR(リヤエンジン・リヤドライブ)ホットハッチに仕上げている。
後席・荷室にニンジャZX-14Rのパワートレインを搭載。コクピットの間には隔壁が設けられ入念に断熱処理が施されている
室内もフルバケットシートや4点式シートベルトを装着しメーターパネルを換装するなど、レーシングカーさながらの装い。実走も可能なこの車両を、オートサロンの会場で見たトヨタ自動車の豊田章男社長は「いいね!」と絶賛。笑顔でサインを置いていったそうだ。
コクピットも全面的にカスタマイズされレーシングカーさながらに
もう一台のカスタムカー「アステップワゴン」は、一目見ただけでは改造範囲が狭いように思える。だが、ビレットグリルを装着するのみならず、前後バンパーをオリジナルで製作し、ルーフからは初代ステップワゴンのアイコンの一つであるサイドモールを除去。ボンネットやバックドアも滑らかな形状として、シボレー・アストロを彷彿とさせるシンプルで迫力あるフォルムを形成している。
埼玉自動車大学校・アステップワゴン
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