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ホンダ・ステップワゴン(RP6・7・8)整備のポイントは?【売りたい車図鑑】
「ブラインドスポットインフォメーション」用リヤミリ波レーダー脱着・交換後は動的エーミングが必要
2024/02/19
【整備のポイント】
エンジンはガソリン車が、現行シビックとハードウェアを共用するL15C型1.5L直列4気筒ガソリン直噴ターボを搭載。FF車、4WD車ともレギュラーガソリン仕様で、いずれも最高出力は110kW(150ps)/5500rpm、最大トルクは203Nm(20.7kgm)/1600-5000rpmへと抑えられている。組み合わされるトランスミッションはCVTで、有段ATのような変速制御を行う加減速時ステップシフト制御が実装された。
ガソリン車のL15C型エンジン
e:HEVはLFA型2.0L直列4気筒直噴NAエンジン(107kW(145ps)/6200rpm、175Nm(17.8kgm)/3500rpm)と、改良されたH4型フロント2モーター(135kW(184ps)/5000-6000rpm、315Nm(32.1kgm)/0-2000rpm)の組み合わせ。4WD車の設定はなくFF車のみ。
ステップワゴンe:HEVのシステム構成図
エンジンオイルはいずれもホンダ純正「ウルトラレオ」が最も省燃費性に優れたエンジンオイルとして推奨されている。エアコン冷媒はHFO-1234yf。
トランスミッションオイルはガソリン車(CVT車)が「ウルトラHCF-2」、e:HEVが「ウルトラATF DW-1」、ガソリン4WD車のディファレンシャルオイルが「ウルトラDPSF-2」、ブレーキフルードが全車ともDOT3またはDOT4、冷却水が全車とも「ウルトラeクーラント」、いずれも純正のものが指定されているので注意が必要。
ステップワゴンe:HEVスパーダプレミアムライン(RP8)のエンジンルーム
フロントサスペンションは全車ともストラット式、リヤサスペンションはFF車がトーションビーム式、ガソリン4WD車がド・ディオン式。電子制御パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能は全車に標準装備される。
ダンパーストローク拡大などで乗り心地改善が図られたFF車のリヤ・トーションビーム式サスペンション
ADASに関しては「ホンダセンシング」として、フロントガラス上端の単眼カメラとフロントグリル「H」マーク裏側のミリ波レーダー、前後各4個のソナーを全車に標準装備。
衝突軽減ブレーキ(CMBS)、前・後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持支援システム(LKAS)、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、オートハイビーム、パーキングセンサーシステムを全車に実装する。
なお、前後左右の魚眼CMOSカメラで車両周囲を撮影・合成・表示する「マルチビューカメラシステム」は「スパーダプレミアムライン」にのみ標準装備され、「スパーダ」と「エアー」はメーカーオプション設定。
また、「ブラインドスポットインフォメーション」を標準装備する「スパーダ」系には、リヤバンパー内側両端にミリ波レーダーが装着される(「エアー」には設定なし)が、脱着・交換後は検知範囲が工場出荷直後の状態(リヤバンパーから約3m後方)に戻されるため動的エーミングが必要。路側に設置物があり、交通量のある直線道路を一定時間走行することで、検知範囲がリヤバンパーから約25m後方まで拡大される。
(文=遠藤正賢 写真=本田技研工業、遠藤正賢)
「ホンダセンシング」のシステム構成および検知範囲イメージ図
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