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    日産サクラ(B6AW)車販のポイントは?【売りたい車図鑑】

    プロパイロットやナビが不要なら標準グレード「X」でも可。唯一のライバルは身内の三菱eKクロスEV

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    2023/12/18

    【車販のポイント】
     グレードは標準タイプ「X」(254万8700円)と上級モデル「G」(304万400円)の2種類で、駆動方式はFFのみ、モーター・バッテリーの仕様は1種類のみと、走りの装備はほぼ共通。ただし「G」には165/55R15 75Vタイヤ&15インチアルミホイールがメーカーオプション設定される。

     両者の装備差は主に安全・快適装備の有無によるもので、価格差も49万1700円と大きく開いているが、「X」にもメーカーオプション設定されているものが少なくない。そのため、「X」あるいは「G」にしか装着できないアイテムをカーオーナーがどの程度重視するか、あるいは「X」でメーカーオプションを取捨選択した際にどの程度「G」より費用を節約できるかが、グレード選択の分かれ目となる。

    《「X」のみ装着可能なもの》
    ・ベージュ内装
    ・LEDヘッドランプ(ハイ/ロービーム)マニュアルレベライザー付き(「G」はオートレベライザー付きが標準装備、「X」はメーカーオプション)
    ・ハイビームアシスト(「G」はアダプティブLEDヘッドライトが標準装備、「X」はメーカーオプション)
    ・インスト運転席ポケット(運転席ニーエアバッグをオプション選択の場合は非装着に)
    ・オーディオレス+2スピーカー(フロント)(「G」はEV専用ニッサンコネクトナビ+6スピーカー(フロント、リヤ、ツイーター)+ETC2.0ユニット(ビルトインタイプ)が標準装備、「X」はそれぞれメーカーオプション)

    「X」のみ選択可能なベージュ内装。シート地はトリコット

    「G」に標準装備、「X」でも選択可能なブラック内装。シート地はトリコット。写真は「X」

    《「G」のみ装着可能なもの》*はメーカーオプション
    ・「シーズンズカラー」以外の2トーンボディカラー(以下5種類)*
     XCFスパークリングレッド(PM)/ブラック(P)
     XFSチタニウムグレー(M)/ブラック(P)
     XJGフローズンバニラパール(M)/ブラック(P)
     XJEソルベブルー(M)/ブラック(P)
     XEPホワイトパール(3P)/ブラック(P)
    ・プレミアムインテリアパッケージ(以下のセット)*
     本革巻ステアリング
     インテリアライティング(インストパネル、インストセンターロアトレイ、電制シフト、フロントドアトリム)
     後席ドアトリムクロス(トリコット)
     前席ドアアームレスト(合皮)
     シート地(合皮/トリコット)
    ・165/55R15 75Vタイヤ&15インチアルミホイール*
    ・カッパー加飾(インストパネル、ドアフィニッシャー)
    ・クリアブラックシールド
    ・プロパイロットパーキング*

     このうちチタニウムグレー(M)とフローズンバニラパール(M)のボディ色はモノトーンカラーおよび「シーズンズカラー」にも設定されていないため注意が必要。

    XFSチタニウムグレー(M)/ブラック(P)

    XJGフローズンバニラパール(M)/ブラック(P)

     また、「X」にメーカーオプション、「G」に標準の安全・快適装備は以下の通り。

    ・LEDヘッドランプ(ハイ/ロービーム)オートレベライザー付き
    ・アダプティブLEDヘッドライト
    ・インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付き)
    ・ステアリングスイッチ(「X」にはアドバンスドドライブアシストディスプレイ設定のみ標準装備。+オーディオ&ハンズフリーフォン、+プロパイロットはそれぞれメーカーオプション)
    ・USB電源ソケット(タイプA1個、タイプC1個)
    ・6スピーカー(フロント、リヤ、ツイーター)
    ・EV専用ニッサンコネクトナビ
    ・ETC2.0ユニット(ビルトインタイプ)
    ・プロパイロット
    ・プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付き)
    ・SOSコール
    ・運転席ニーエアバッグ
    ・後席ロードリミッター付きプリテンショナーシートベルト
    ・ステアリングヒーター
    ・運転席シートヒーター

     これら全てを「X」に装着するセットオプションを選択すると、44万5500円のプラスとなり、その際の車両価格は299万4200円。「G」との価格差は4万6200円にまで縮まる。その際の装備差は、カッパー加飾(インストパネル、ドアフィニッシャー)とクリアブラックシールドが非装着となるだけなので、残価設定型ローンで購入する、あるいはリセールバリューを重視するカーオーナーには、素直に「G」を提案すべきだろう。

     一方、「高速道路に乗らないのでプロパイロットは不要」あるいは「好きなナビ・オーディオを装着したいのでオーディオレス仕様がいい」というカーオーナーには、「X」を選択のうえ、これらをオプション装着しない仕様を提案すれば、前者は「G」選択時より11万4400円以上、後者は同じく42万3500円以上、車両価格を抑えられる。ただしオーディオレス仕様にはプロパイロットの装着が不可能なため注意が必要。

     競合車種は姉妹車の三菱eKクロスEVのみ。三菱eKクロスEVはベース車であるeKクロスに対する内外装の変化が少ないため、BEV(バッテリー式電気自動車)ならではの先進性や新奇性を満喫し主張したいアーリーアダプター(新しもの好き)のカーオーナーには、サクラを強くオススメしたい。


    (文=遠藤正賢 写真=日産自動車、三菱自動車工業)

    三菱eKクロスEV

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