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    日産サクラ(B6AW)整備のポイントは?【売りたい車図鑑】

    「プロパイロットパーキング」非装着車は前後バンパー左右両端のソナーがないものの取付穴とダミーのフタは存在

    • #特集

    2023/12/05

    【整備のポイント】
     モーターはノートの4WD車用リヤモーターと同じMM48型を用いながら、最大トルクを100Nからほぼ2倍の195Nmに高める一方、最高出力を68psから64psへダウン。そのほか前輪駆動の主動力源とするための変更を施している。

     駆動用バッテリーはリーフと同じラミネート型の三元系(ニッケル・マンガン・コバルト)リチウムイオン式で、総電力量は20kWh、WLTCモード一充電走行距離は180km。

     電動パワートレインの冷却には「日産純正スーパーロングライフクーラント」が指定銘柄として用いられている。また、市販されている水漏れ防止剤などの添加は「走行用モーターやインバーターなどが破損するおそれがあるため」不可とされている。

     駆動用バッテリーの冷却にはエアコンの冷媒R-1234yfを使用。容量は1000g、エアコンコンプレッサーオイルはPOE(ポリオールエステル)、蛍光剤は使用不可。5kWのPTC素子ヒーターとヒートポンプシステムは全車標準装備。補機バッテリーはモータールーム内に搭載されている。

     減速機オイルは「ダイヤクイーンATF SP-3」が指定銘柄として用いられており、それ以外のオイルは損傷のおそれがあるため使用不可とされている。

    日産サクラのモータールーム。補機バッテリーは助手席側に搭載される

     充給電に関しては普通充電ポート、急速充電ポートともリヤフェンダー運転席側に装備。充電は200V普通充電が2.9kW(普通充電ポートを使用)、急速充電は30kWまで(急速充電ポートを使用)、V2H(ビークルトゥホーム)充給電は3~10kW(急速充電ポートを使用)、に対応している。

    リヤフェンダー運転席側に備わる充電ポート。上が普通充電、下が急速充電

     ただしAC100V/1500W外部給電コンセントはオプションでも設定されておらず、家電などへの給電にはV2L(ヴィークルトゥロード)外部給電器が別途必要となる。また普通充電ケーブルは全車ともオプション設定。

     充電時間は、バッテリー温度約25℃・バッテリー残量警告灯点灯から満充電まで、2.9kW普通充電器で約8時間、同じく80%充電まで、30kW急速充電器で約40分とされている。

    高電圧回路を遮断するサービスプラグは後席下中央に備わる

     ADASに関しては、ウィンドシールド上端中央の単眼カメラとフロントグリル内部のミリ波レーダー、前後各4個のソナーを標準装備。

    「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」、踏み間違い衝突防止アシスト、「インテリジェントLI」(車線逸脱防止支援システム)、「インテリジェントFCW」(前方衝突予測警報)、「インテリジェントDA(ふらつき警報)」、標識検知機能(進入禁止・最高速度・一時停止標識検知)、先行車発進お知らせ、LDW(車線逸脱警報)、ヒルスタートアシストを全車に実装する。

    日産サクラGのフロントまわり。単眼カメラはウィンドシールド上端中央、ミリ波レーダーはロアグリル運転席側、ソナーはロアグリルに2個、左右LEDフォグランプベゼルに1個ずつ、バンパー左右両端に1個ずつ(「プロパイロットパーキング」装着車のみ)装着される

     なお、上級グレード「G」にオプション設定される「プロパイロットパーキング」(駐車支援機能)を選択すると、ソナーが前後バンパー左右両端にも装着されるが、非装着車のバンパーには穴開きのうえダミーのフタが装着される。外観からは見分けが付かないため注意が必要。

     高速道路などで加減速・操舵を支援する「プロパイロット」、「SOSコール」、「プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付き)」、前後左右の広角カメラで360°俯瞰画像を生成・表示する「インテリジェントアラウンドビューモニター」は、上級グレード「G」に標準装備、標準グレード「X」にメーカーオプション設定。


    (文・写真=遠藤正賢)

    日産サクラGのリヤバンパーまわり。ソナーはバンパー正面上端に4個、左右両端のホイールアーチデカール部に1個ずつ(「プロパイロットパーキング」装着車のみ)装着される

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