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    横浜ゴム、BEVなど高重量車両に対応するHLC(ハイロードキャパシティ)タイヤの生産・販売を開始

    高荷重時の発熱量とひずみが少なく高い静粛性や操縦安定性を兼ね備えたタイヤを開発

    • #トピックス

    2023/05/19

     横浜ゴムは2023年3月20日、大容量バッテリーを搭載するEV、ハイブリッドカーや大型SUVなど高重量車両に対応するため、高い負荷能力を持つHLC(ハイロードキャパシティ)タイヤの生産・販売を開始したことを発表した。

     HLCタイヤは、従来のXL(エクストラロード)規格のタイヤでは負荷能力と様々な性能を高い次元で両立することが困難な高重量車両の増加を受け、ETRTO規格(European Tyre and Rim Technical Organization(欧州タイヤおよびリム技術機構)が定めたタイヤとリムに関する標準規格)の乗用車用タイヤカテゴリーにおいて、従来のXLタイヤよりさらに高い負荷能力を持つ、新たなタイヤサイズとして設定。

     275/35R23サイズにおける負荷能力(単輪。空気圧はいずれも290kPa)を比較した場合、従来のXLタイヤが900kg(ロードインデックス104)なのに対し、HLCタイヤでは1000kg(同108)となる。またHLCタイヤは、タイヤのサイズ表示の先頭に「HL」と表示される。

    HLCタイヤのサイズ表示)

     HLCタイヤの設計には、高い荷重耐久性を持ちながら静粛性や操縦安定性を確保する高度な技術が求められる。そのため横浜ゴムは、高荷重に起因する故障に対するシミュレーションを繰り返し実施。通常のタイヤに対し高荷重時の発熱量とひずみが少なく、荷重耐久性とその他性能とを兼ね備える、HLCタイヤ専用のプロファイルを開発した。

     横浜ゴムでは新車装着(OE)用およびその補修向けを先行して進めており、将来的には市場ニーズに合わせ、補修市場向け商品への展開も視野に入れている。

    荷重がかかった時の発熱量とひずみの比較イメージ。左が通常のタイヤ、右がHLCタイヤ。HLCタイヤの方が発熱量とひずみが小さく荷重耐久性が高い

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