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ホンダ・ステップワゴン(RP6・7・8)車販のポイントは?【売りたい車図鑑】
装備の充実度は「エアー」<「スパーダ」<「スパーダプレミアムライン」の順であることに要注意
2024/02/19
【車販のポイント】
ボディタイプは標準仕様「エアー」とエアロ仕様「スパーダ」に大別され、「スパーダ」には専用の外装加飾とシート表皮を持つ上級モデル「スパーダプレミアムライン」がある。
各タイプ内にグレードの設定はなく、パワートレインはいずれのタイプも1.5Lターボ+CVT車(以下、ガソリン車。駆動方式はFFと4WDから選択可能)と2.0L NA+2モーター「e:HEV」(FFのみ)から選ぶことができる(福祉車両は「スパーダ」ガソリン車のみ設定)。
なお、メーカーオプションの設定が極めて少なく、内外装色を除けば「エアー」と「スパーダ」に「マルチビューカメラシステム」(「スパーダプレミアムライン」は標準装備」)と「2列目6:4分割ベンチシート(センターアームレスト付き)」(「スパーダプレミアムライン」は設定なし)が設定されているのみ。
2列目6:4分割ベンチシート。写真は「スパーダ」
インテリアは「エアー」がフルファブリック仕様で、内装色はグレーまたはブラックから選択可能。「スパーダ」はシートのメイン表皮が「ファブテクト」(撥水・撥油加工)入りのファブリック、サイド表皮がプライムスムース(合皮)で、内装色はブラックのみ。「スパーダプレミアムライン」はシートのメイン表皮がスエード調、サイド表皮がプライムスムース(合皮)で、内装色はブラックのみとなっている。
「エアー」のグレーファブリック内装
従って、押し出しの強さを求める人には「スパーダ」か「スパーダプレミアムライン」を、ナチュラル志向で明るくシンプルなデザインを求める人には「エアー」を。
パワートレインは街乗り主体なら「e:HEV」を、高速道路や山道主体ならガソリン車をオススメしたい。
「エアー」のブラックファブリック内装
……ところではあるのだが、装備の充実度は「エアー」<「スパーダ」<「スパーダプレミアムライン」の順に高く、実質的にはこれがグレードにもなっている。しかも、使い勝手や安全性に直結する装備が差別化されているため、タイプ間の装備有無をしっかり把握したうえで、商談客のニーズに合うタイプを提案することが肝要だ。その概要は以下の通り。
「スパーダ」のブラックファブリック×プライムスムース内装
《「エアー」になく「スパーダ」に標準の装備》
・ブラインドスポットインフォメーション
・LEDアクティブコーナリングライト
・運転席&助手席シートヒーター
・トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー(プラズマクラスター技術搭載)
*「エアー」はガソリン4WD車のみ標準装備。FF車はいずれも左右独立式
・全列USBチャージャー(Type-C)
・2列目オットマン
・本革巻ステアリングホイール
・運転席&助手席用バニティミラー・照明付きサンバイザー(運転席チケットホルダー付き)
*「エアー」は照明なし
・パワーテールゲート
・カラードテールゲートスポイラー
・スパーダ専用エクステリア
・スパーダ専用加飾
・減速セレクター(「e:HEV」のみ。アクセルオフ時の減速度をパドルスイッチで4段階調節)
《「スパーダ」になく「スパーダプレミアムライン」に標準の装備》
・アダプティブドライビングビーム
・オートレベリング式フルLEDヘッドライト
*「スパーダ」はマニュアルレベリング式
・2列目シートヒーター
・「スパーダプレミアムライン」専用加飾
・「スパーダプレミアムライン」専用デザイン17インチアルミホイール
競合車種はトヨタ・ノア/ヴォクシー、日産セレナ、三菱デリカD:5。ステップワゴンはレスポンスが良く意のままに操れる加速フィールとハンドリングが大きな強み。またエアロ仕様であってもエクステリアの押し出し感が控えめで、それが好みという商談客には唯一無二の魅力となる。この2点を特に強く訴求していきたい。
【グレード一覧】
《ガソリン車》
エアー…305万3600円/329万5600円(FF/4WD・CVT)
スパーダ…331万2100円/353万2100円(FF/4WD・CVT)
スパーダプレミアムライン…352万8800円/371万9100円(FF/4WD・CVT)
《e:HEV》
エアー…343万7500円(FF)
スパーダ…369万6000円(FF)
スパーダプレミアムライン…391万2700円(FF)
(文=遠藤正賢 写真=本田技研工業)
「スパーダ」系に標準装備されるパワーテールゲート
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