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    BYD、日本の乗用車市場に参入。BEV3車種を2023年1月より順次発売

    販売会社BYD Auto Japanを設立。ミッドサイズSUV「アットスリー」、コンパクトカー「ドルフィン」、ミドルラージセダン「シール」を導入予定

    • #車販

    2022/07/28

     中国BYD(比亜迪)グループの日本法人・ビーワイディージャパン(BYDジャパン)は日本の乗用車市場への参入を決定し、日本での乗用車販売や関連サービスを提供する100%出資子会社としてBYD Auto Japan(BYDオートジャパン)を2022年7月4日付けで設立。同社を通じてBEV(電気自動車)3車種を2023年1月より順次発売することを、2022年7月21日に発表した。

     日本へ導入するのはミッドサイズSUV「アットスリー」、コンパクトカー「ドルフィン」、ミドルラージセダン「シール」の3車種。それぞれ2023年1月、同年中頃、同年下半期の発売を予定している。

    BYDオートジャパンが日本で販売予定の3車種。左よりシール、アットスリー、ドルフィン

     1995年に中国・深センでバッテリーメーカーとして創業したBYDグループは、携帯電話及びPC用バッテリーをグローバルで展開し培った技術力を活かし、2003年に自動車事業へ参入。駆動用バッテリーのみならずモーターやコントローラーなども自社開発・製造している。その後は電動フォークリフトやモノレール、太陽光発電・蓄電システム、さらにコロナ禍後はマスクなど衛生用品の製造も手掛けている。

     BYDジャパンは2005年に設立。2015年にBEVバスを中国メーカーとして初めて日本国内に納車して以降は、BEVバスや電動フォークリフトなどの販売を積極的に展開している。

    BYD自社開発・製造の駆動用バッテリー「ブレードバッテリー」

     5人乗りのFF(前輪駆動)ミッドサイズSUV「アットスリー」は2022年2月に中国で販売開始。独自開発の「ブレードバッテリー」を搭載したEV専用プラットフォーム「e-プラットフォーム3.0」を採用し、WLTCモード航続距離485kmを確保した。

     また、フラットな床面を活かし、広い室内空間と440Lの荷室容量を実現している。全長×全幅×全高=4,455×1,875×1,616mm、ホイールベース2,720mm、最高出力150kW(204ps)、最大トルク310Nm。

    BYDアットスリーのインテリア

     5人乗りのFFコンパクトカー「ドルフィン」は2021年8月に中国で販売開始。車名の通りイルカのモチーフを内外装の随所に採り入れた個性的なデザインが大きな特徴で、「アットスリー」と同様に「e-プラットフォーム3.0」を採用している。

     グレードは「スタンダード」(最高出力70kW(95ps)、WLTCモード航続距離386km)と「ハイグレード」(最高出力150kW(204ps)、WLTCモード航続距離471km)の2種類で、いずれにも交通標識認識システムや誤発進抑制機能などの安全装備を標準装備する見込み。全長×全幅×全高=4,290×1,770×1,550mm、ホイールベース2,700mm。

    BYDドルフィンのインテリア

     5人乗りの後輪駆動&4WDミドルラージセダン「シール」は、2022年5月に発表されたばかりの最新モデル。スポーティかつ流麗で空力にも優れたエクステリアデザインを備えている。

     グレードは後輪駆動の「スタンダード」(最高出力230kW(313ps)、欧州WLTPモード航続距離555km)と「ハイグレード」(最高出力160kW(218ps。フロント)+230kW(313ps。リヤ)、欧州WLTPモード航続距離555km)の2種類。全長×全幅×全高=4,800×1,875×1,460mm、ホイールベース2,920mm。

     2022年7月30日(土)から8月28日(日)まで横浜赤レンガ倉庫イベント広場で開催される『RED BRICK BEACH 2022 presented by BYD AUTO JAPAN』に、BYDオートジャパンはトップスポンサーとして協賛。開催期間中、会場内にこれら3車種を展示するとともに、「アットスリー」の試乗コーナーも設ける予定となっている。

    BYDシールのインテリア

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