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トヨタ・ハリアーやレクサスRZに「調光パノラマルーフ」として採用された「ナノテックフィルム・タイプサーマルB」などを出品【高機能素材Week・九州ナノテック光学】
極寒酷暑でも透明/不透明を切り替え可能。赤外線を吸収・反射し高い遮熱効果を発揮
2023/02/09
2022年12月7~9日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された、材料および加工機械の総合展「第13回高機能素材Week」、電子ディスプレイ産業展「第32回ファインテックジャパン」、光・レーザー技術展「第22回Photonix」(主催:RX Japan。業界向け商談展のため一般・18歳未満の入場不可)。
九州ナノテック光学ブースに展示された赤外線ヒーター実験サンプル。右側が「ナノテックフィルム・タイプ3サーマルB」
高機能素材Weekに出展した九州ナノテック光学は、トヨタ・ハリアーやレクサスRZに「調光パノラマルーフ」として採用された「ナノテックフィルム・タイプ3サーマルB」などの各種調光フィルムを出品した。
トヨタ・ハリアーの「調光パノラマルーフ」装着車
九州ナノテック光学の「ナノテックフィルム」シリーズは、各2枚のPETフィルムと透明導電膜に挟まれている液晶粒子が、非通電時は向きがバラバラなため入射光が散乱し不透明になるが、交流電圧をかけると同一方向に整列するため透明に見えるようになる、調光フィルム。
「ナノテックフィルム」シリーズの基本原理
さらに「タイプ3サーマルB」は、駆動温度域が-20~+110℃と非常に幅広く、寒冷地から熱帯まで厳しい気候条件下でも透明/不透明を切り替えられる。
また、透明時/不透明時を問わず、赤外線を吸収するのみならず反射もするため、高い遮熱効果を発揮。フィルムを装着したガラスの熱割れも発生しにくくしている。
ブース内に展示された赤外線ヒーター実験サンプルでは、「ナノテックフィルム・タイプ3サーマルB」を介さないエリアの気温が71.1℃に達していたのに対し、「ナノテックフィルム・タイプ3サーマルB」を介したエリアでは33.1℃にまで抑えられていた。
(文・写真=遠藤正賢、トヨタ自動車 図=九州ナノテック光学)
トヨタ・ハリアーの「調光パノラマルーフ」透過状態
トヨタ・ハリアーの「調光パノラマルーフ」調光状態
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