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    国交省、装置型式指定規則および保安基準を一部改正。ディーゼル乗用車等の路上排出ガス試験NOx規制値を台上試験の1.1倍以内に大幅強化

    型式指定の対象に「自動車駆動用電力消費装置等」、「ディフィートストラテジー防止装置」を追加

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    2024/01/31

     国土交通省は2024年1月5日、装置型式指定規則等、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示等を一部改正。同日公布・施行した(ただし後述の「ディフィートストラテジー防止装置」に関しては3月26日施行)。概要は以下の通り。


    《装置型式指定規則の一部改正》
     型式指定の対象となる特定装置の種類に、「自動車の電費性能等に関するもの(自動車駆動用電力消費装置等)」、「ディフィートストラテジー防止装置(路上走行時に排出ガス等の発散防止装置の機能が低下することを防止する装置)」を追加。


    《道路運送車両の保安基準の細目を定める告示等の一部改正》
    1.ディーゼル乗用車等(軽油を燃料とする乗車定員9人以下の乗用車および車両総重量3.5t以下の自動車)の型式認証における路上排出ガス(RDE)試験法として、国連自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)協定規則第168号を導入。

     これに伴い、路上排出ガス試験により排出される窒素酸化物(NOx)の規制値を、台上排出ガス試験の規制値とほぼ同等(台上排出ガス試験の規制値の1.1倍)まで大幅に強化する。

     なお、1.1倍は車載型排出ガス測定装置(PEMS)の計測誤差分(10%)を考慮した値。従来は台上排出ガス試験の規制値の2倍まで許容。

    【適用日】
    新型車:2028年10月1日
    継続生産車:2030年10月1日


    2.ガソリン・LPG 特殊自動車の排出ガス試験サイクルとして、過渡試験サイクル(LSI-NRTC:Large Spark Ignition engines Non-Road Transient Cycle)及び定常試験サイクル(7M-RMC:7 Mode Ramped Modal Cycle)を追加するとともに、排出ガス規制値を以下の通り強化する。なお、従来の7モード法も選択可能。

    【規制値】LSI-NRTC、7M-RMCとも。単位はいずれもg/kWh
    平均値:CO…15.0、HC…0.60、NOx…0.30
    上限値:CO…20.0、HC…0.80、NOx…0.40

    【適用日】
    新型車:2024年10月1日
    継続生産車:2027年10月1日


    3.ガソリン・LPG特殊自動車に対しブローバイガス還元装置の装着を義務化。

    【適用日】
    新型車:2024年10月1日
    継続生産車:2027年10月1日


    4.運行記録計について、デジタル式運行記録計が走行速度や走行距離などの情報を取得する際に、車速パルス以外の信号を用いる場合の要件を規定するとともに、車載装置にシステムとして取り込まれている運行記録計も想定した新たな技術基準を設定。

    速度データの取得方法:
     車速パルス→FMS(フリートマネジメントシステム)コネクタ等も可(車両側が持つデジタルデータを活用し記録

    機器の筐体:
     筐体を前提→ECU等に組み込まれたものも想定

    車内記録(1年分):
     必須→クラウドがあれば不要(通信不成立に備え24時間分の車内記録は必要)

    データ出力端子:
     必須→Wi-Fi等があれば不要

    【適用日】
    2024年1月5日


    5.チャイルドシートに関し、引火性(火炎伝播速度)を一定値以下とする難燃性要件と、幼児の接触できる箇所に使用する材料の毒性要件を更新するとともに、衝突時の評価に使用するダミーに適した評価値へ変更。

    【適用日】
    2024年1月5日

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