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    国交省、保安基準を改正--排出ガス規制にPN(Particle Number。粒子数)の基準を導入

    BEV・PHEV・FCVの燃料消費率および電力消費率の試験法を制定

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    2022/10/31

     国土交通省は2022年10月7日、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示等を一部改正。同日公布、翌8日に施行した。

     今回の改正は、国際連合欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(「WP29」)第186回会合で「軽・中量車の世界統一排出ガス測定法に係る協定規則(第154号)」および「大型車用制動装置の協定規則(第13号)」などの改訂が採択されるとともに、「自動車の運転者の前方視界に関する協定規則(第125号)」などの補足改訂が採択されたことを受けてのもの。

     また、中央環境審議会答申「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について」(第14次答申(2020年8月))においても、自動車から排出される粒子状物質について、PN(Particle Number。粒子数)基準を導入することが適当であるとされている。

     これらに伴い、以下の改正を行った。

    1.ディーゼルエンジンまたは直噴式ガソリンエンジンを搭載する車両総重量3.5t以下の自動車に、PN基準の排出ガス規制を適用する。

     適用日は、ディーゼル車の新型車が2023年10月1日、同じく継続生産車が2025年10月1日、ガソリン車の新型車が2024年10月1日、同じく継続生産車が2026年10月1日。

    2.乗車定員10人以上の乗用車および貨物車(二輪自動車、側車付二輪自動車、三輪自動車、カタピラおよびそりを有する軽自動車と被牽引自動車を除く。車両総重量3.5t以下の貨物車には適用除外あり)に備えられた電動パーキングブレーキについて、車両が停止していることが検知され、以下のいずれかの条件が満たされた際に、パーキングブレーキを自動で作動させる要件を追加する。

     ただし、この自動作動はドライバー操作により解除されてよいものとする。

    (a)イグニッション/スタートスイッチがオフになっている、またはキーが取り外されている場合

    (b)ドアの解放やシートベルトの解除などを検知してドライバーが運転席を離れていると判断される場合、またはバスにおいてはドライバーによる操作が30秒を超えて行われない場合

     適用日は、新型車が2024年9月1日、継続生産車が2026年9月1日。

    3.車両総重量3.5t以下の貨物車(二輪自動車、側車付二輪自動車、三輪自動車、カタピラおよびそりを有する軽自動車と被牽引自動車を除く)の前方視界について、

    ・Aピラーによって視野が遮蔽される許容範囲
    ・運転者の左右180°および一定の上下方向の視野範囲における遮蔽物の設置の禁止

    に関し、乗車定員10人未満の乗用車と同じ要件を適用する。

     適用日は、新型車が2024年7月1日、継続生産車が2026年7月1日。

    4.車両総重量3.5t超の自動車(乗車定員10人以下の乗用車を除く)のうち、BEV(電気自動車)、PHEV(電気式プラグインハイブリッド車)、FCV(燃料電池自動車)の燃料消費率、電力消費率の試験法を定める。

     適用日は、BEVおよびPHEVの新型車が2025年4月1日、同じく継続生産車が2027年4月1日。FCVの新型車が2028年1月1日、同じく継続生産車が2030年1月1日。

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