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JARI、「ADASテクノフェア」を城里テストセンターADAS試験場で開催
19社・団体が出展し最新のADAS試験機器を披露。テストコースを用いたADAS試験のデモも
2022/07/13
JARI(日本自動車研究所)は2022年7月5日、城里テストセンター(STC。茨城県東茨城郡城里町)内に新設した「ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems。先進運転支援システム)試験場」で、ADAS試験機器メーカー・商社などが一堂に会する合同イベント「ADASテクノフェア」を開催した。
多くの来場者で賑わう「ADASテクノフェア」展示エリアの様子
展示エリアにはJARIを含む19社・団体がブースを構え、最新のADAS試験用ダミーや計測機器、センサー類を出品したほか、JARIとゆかりのある二輪のレーシングチームやイベント主催者も出展。カーメーカーの開発エンジニアなど414人が来場し、大きな賑わいを見せた。
またADAS試験場の新設工事を担当した日本道路は、切り崩した土をそのまま使用し盛り土を行うなど環境負荷軽減にも配慮しつつ、高い平滑性と耐久性を確保するためアスファルトを三層構造としつつ傾斜角を0.5%以内に抑えたことなど、テストコースならではの舗装技術を紹介していた。
日本道路ブースに展示されたADAS試験場および高速周回路の写真パネル
そして、イギリス・ABダイナミクス社のADAS試験機器を取り扱う日本電計と、オーストリア・ヒューマネティクス社の日本法人であるヒューマネティクス・ジャパン、オーストリア・4アクティブシステムズ社のADAS試験機器を取り扱うエア・ブラウンの3社がADAS試験のデモンストレーションを行った。
日本電計は、試験車両に対し対向車を模したダミーが右折してくるのを回避しつつ、その先に停車している二輪車のダミーを検知し減速するシナリオを実演。
日本電計によるADAS試験デモの様子
ヒューマネティクス・ジャパンは、2023年よりユーロNCAPで導入予定のCCCscp(Car-to-Car Crossing Straight Crossing Path。交差点での出会い頭事故を回避するADAS試験)や、二輪車ダミーが80km/hで速度・進行方向とも寸分の狂いもなく走行できるかを確認する試験を実施した。
ヒューマネティクス・ジャパンによるCCCscp試験デモの様子
エア・ブラウンは、試験車両が前方にいる二輪車を模したダミーを検知しながら適切な車間距離と速度を保つACC(アダプティブクルーズコントロール)の試験を行うなど、交差点を模し500mと300mの直線路を備えるADAS試験場の特性をフル活用した各社のデモに、多くの来場者から注目を集めていた。
(文・写真=遠藤正賢)
エア・ブラウンによるACC試験デモの様子
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