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WP29で日本主導の国際基準が多数合意--自動車線維持システム、トラック・バス等の衝突被害軽減ブレーキ、後退時警報装置、自動車騒音対策強化
日本からは国土交通省自動車局の野津真生次長他が出席
2022/06/29
2022年6月21~24日にスイス・ジュネーブで開催された国際連合欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(「WP29」)第187回会合に、日本からは国土交通省自動車局の野津真生次長他が出席。日本から提案し議論をリードした国際基準が多数合意された。概要は以下の通り。
自動運転に関する国際基準策定の取り組み、国際基準改正の概要
1.自動運転や安全運転支援の技術の高度化に対応する国際基準改正の合意
高速道路におけるレベル3自動車線維持システム(ALKS)の上限速度を60km/h以下から130km/hに引き上げ、車線変更機能を追加(乗用車のみ)。トラック・バス等の衝突被害軽減ブレーキシステム(AEBS)の国際基準等を改正(概要等は上下の図を参照)。
トラック・バス等の衝突被害軽減ブレーキシステム(AEBS)に関する国際基準改正の概要
2.後退時警報装置の国際基準の合意
車両後退時に警報音を発する後退時警報装置について、トラック・バス等の周辺の歩行者等の安全対策として、環境面への影響も踏まえた音による適切な情報提供等のあり方や技術要件などを、WP29傘下の分科会に設置された専門家会議において議論、国際基準案の作成を主導。
3.自動車騒音対策強化に対応する国際基準改正の合意
自動車騒音の国際基準では、加速走行試験、追加騒音規定(加速走行試験の試験条件から外れたエンジン回転数における騒音試験)等が定められている。この国際基準について、実走行における車両の騒音値を下げることを目的として、より実際の交通環境を反映した試験条件とする改正が合意された。
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