JOURNAL 

    BASF、親善競技大会を開催

    国際大会の前哨戦として互いの技術を競い合う

    • #ニュース

    2022/06/10

     BASFジャパン(東京都中央区)は6月2日、BPC vs WS 親善競技大会を新羽リフィニッシュコンピテンスセンター(神奈川県横浜市)にて開催した。同大会はBASFが主催・協賛するベストペインターコンテスト、ワールドスキルズ(技能五輪)という2つの国際大会に出場する塗装技術者に向け、模擬競技の場を提供するもの。
     6月28~30日にフランスのクレルモン・ド・ロワーズ(パリ郊外)で開催される第13回R-Mベストペインターコンテスト決勝大会に日本代表として参加する片岡雅也選手(中央自動車鈑金工業所/阪神サンヨーホールディングスグループ)と、10月に開催される予定だった技能五輪国際大会(2022年度上海大会は中止)の日本代表選手の宮野光生選手(トヨタ自動車)の2人が参加した。
     記者会見において今回の競技大会にかける意気込みを聞かれた片岡氏は、「コロナ禍の影響で人と一緒に競技をすることができなかった中で、このような形で自分の腕を試せることに感謝している。今日の経験と日々のトレーニングを忘れずにベストペインターコンテストでも結果を残せるように頑張りたい」と回答した。
     開催の挨拶に立った同社アジア太平洋地域自動車補修塗料本部のスーザン・クルーゲ副社長は、「当社は若い人材を育てるためにベストペインターコンテストを主催し、技能五輪国際大会に協賛をしている。このようイベントを通じて、自動車補修塗装技術の魅力を発信し、業界の認知度を高めていきたい」と開催の目的を語り、「これからも当社は人材育成と、自動車補修業界の持続可能な発展を推進するための機会を提供していきたい」と話した。

    宮野光生選手(左)と片岡雅也選手

     競技は2日間にわたり行われ、
    ・損傷のある新品ドアパーツの補修(競技時間90分)
    ・スポット補修(同60分)
    ・ボンネット塗装(同70分)
    ・マスキング(同30分)
    ・パネル内のボカシ塗装(同70分)
    以上、5種目が審査された。補修、塗装ともにクリヤー塗装までが競技時間となっており、ウエットオンウエットでの塗装。色差判定のほか、膜厚計測や塗料の作成量、廃棄量なども審査対象となった。
     競技を終え、片岡氏は「コンテストは実車とは異なる作業。どこまでやるべきか判断に悩んだが、宮野氏は的確に理解をしており、勉強になった。ここで感じた自身の欠点をコンテスト本番までに修正したい」と話し、宮野氏は「普段通りに作業をしたが、片岡氏の効率的な工程を見ていて、今後の自分の業務に活かすべきだと感じた」と語るなど、両者にとって大きな経験となった。

    新品ドアパーツの補修の様子

    ログインして コメントを書き込む
    コメント入力者
    •  
    • ※こちらのお名前がウェブサイトに掲載されます。

    コメント

    投稿する