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    日本塗装技術協会、 第37回塗料・塗装研究発表会を開催

    関ペと大産大から自補修関連の発表

    • #ニュース

    2022/04/07

     日本塗装技術協会(工藤一秋会長=東京大学 生産技術研究所 教授)は3月4日、オンラインで「第37回塗料・塗装研究発表会」を開催した。
     10の演題と1つの特別講演の中で、関西ペイントと大阪産業大学から自動車補修に関連する研究が発表された。

    挨拶する工藤一秋会長

     関西ペイントは、日本事業部門 汎用塗料事業本部 車両技術統括部 車両第1技術部の武部恭祐氏が「自補修水性塗装システムに適した新コンピュータ調色技術の開発」と題して発表。
     調色時間の短縮と調色精度の平準化を目的に自補修業界へ提案するコンピューター調色システムを改良し、色味だけでなく、光輝感まで検索できるほか、これまで蓄積してきた膨大な調色データを機械学習させることによって、大幅に調色精度が向上したことを報告した。最後に、水性塗装システム+新調色システムを環境と人に配慮したシステムと位置付け、さらなる技術向上と魅力ある製品・サービスを展開していくと述べた。
     大阪産業大学は、デザイン工学部の高井由佳講師が「シルバーメタリックの自動車修理調色における熟練技術者の作業工程」と題した研究結果を発表した。
     共同研究者のボデーガレージイケモト・池元茂氏とともに、自動車修理塗装の調色工程における熟練技術者が有する暗黙知を明確化するため、トヨタ1F7の調色工程を分析。工程を比色・計量・塗装・乾燥・その他の5つに分けたところ、非熟練者は計量に、熟練者は比色に多くの時間を割いていることが分かり、比色が調色精度に大きくかかわると考察した。また、熟練者の比色作業は同じ作業プロトコルだったことも報告され、今後はさらに分析を進め、若手技術者の指針となる教材作製に着手すると述べた。

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