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日整連、2020年度「自動車特定整備業実態調査」結果の概要を公表
総整備売上高は5兆6,561億円。4年連続で前年度比プラスに
2021/03/15
日本自動車整備振興会連合会(日整連)はこのほど、令和2年度(2020年度)の「自動車特定整備業実態調査」結果の概要を公表した。今回の調査結果は2020年6月末時点のデータで、整備売上高については、2019年7月1日から2020年6月末までに決算が終了した事業実績となる。
それによると、総整備売上高は前年度比0.6%・345億円増の5兆6,561億円と4年連続の増加(表1)。業態別では専業整備工場が同2.1%・410億円増で1兆9,854億円、兼業整備工場が同-0.5%・34億円減の6,796億円、ディーラーが同0.3%・77億円増の2兆7,749億円、自家整備工場が同-4.8%・108億円減の2,162億円だった。
作業内容別で全業態合計の売上高を見ると、自家用乗用車が対象の「2年車検整備」が同-1.8%・296億円減の1兆5,950億円、「1年車検整備」が同6.3%・375億円増の6,334億円、「定期点検整備合計」が同7.9%・299億円増の4,072億円、「事故整備」は同-7.9%・892億円減の1兆464億円、「その他整備」が同4.5%・859億円増の1兆9,741億円となった。
表1 2020年度 自動車特定整備業実態調査結果
今回調査時点での事業場数(グラフ1)は、前年度比72事業場減(0.08%減)の91,533事業場で5年連続の減少。指定工場数は同2事業場減(0.01%)となる30,085事業場だった。
グラフ1 事業場(工場)数の推移
整備関係従業員数は539,086人で、前年度より2,593人(0.5%)増。整備要員数(グラフ2)は399,218人(同83人・0.02%増)で、そのうち女性は19,072人(同1,663人増)、整備士数は339,593人(同2,696人・0.8%増)で、そのうち女性は11,128人(同870人増)だった。
整備要員の平均年齢(自家除く)は45.7歳で、前年度と比較すると0.2歳上昇した。
整備要員1人当たりの年間整備売上高(自家除く)は、前年度比0.8%増の14,284千円だった。業態別では、専業整備工場9,817千円(同1.8%増)、兼業整備工場が11,097千円(同1.0%増)、ディーラーが23,646千円(同0.05%増)となっている。また、整備要員1人当たりの年間平均給与(自家除く)は、同1.0%増となる3,963千円だった。
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発出などにより、多くの業界が苦戦を強いられる中で、自動車整備業界は休業要請されないなどの要因もあり、総整備売上高が4年連続で増加する結果となった。また、整備要員及び整備士の増加など明るい話題が多い一方で、事業場数は減少傾向にあり、平均年齢も上昇し続けている実態が明らかになった。
グラフ2 整備要員(工員)数と平均年齢の推移
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