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システムユーザーレポート vol.38 英自動車(ラクロスⅡ)
ソフトを活用し、トータルカーサポートを充実させていく
2026/04/20
独立から4年、見た目よりも安全性を重視する
愛知県豊田市にある矢作川沿いには昔ながらの風情を感じさせる英自動車がある。だが、その外観に反して創業は4年と日が浅い。田尾英一社長は両親が整備工場を経営していたことから小さいころから車への興味は人一倍大きかった。大学卒業後、整備士の資格を取得し整備工場やディーラーの鈑金部門で経験を積み、2021年に独立。築50年を超える倉庫の跡地を借り、事業を開始する。開業と同時に特定整備認証を取得し、鈑金塗装、整備、車販、保険代理店とトータルでカーサポートできる体制を整えた。「見た目は昭和の鈑金塗装工場だが、顧客の安全と命を預かる以上、コンプライアンスは徹底する」。
現在の入庫比率は車体修理6割、整備4割。顧客比率は一般整備工場などからの直が3割、直需が7割となっている。下請けが中破、大破、直需も中破が中心となっており、1台当たりの時間配分には気を遣う。「限られたスペース、限られた人数の中で品質の高い修理を行うには、段取りや創意工夫が必須になる」と田尾社長は強調する。狭いながらも作業スペースはよく使うものなどを手元に置いておくなど整理整頓され、作業準備時間の短縮を心がけている。
田尾英一社長
導入の決め手はシステムの性能ではなく、担当営業の人柄
同社は開業とともに鈑金塗装見積り、整備、車販、顧客管理を一つにしたラクロスⅡを導入した。田尾社長が以前勤めていた企業でラクロスを使っていたため違和感なく操作できることも導入の理由だが、一番の要因は人の部分だった。
「前職で担当だった営業マンに全幅の信頼を置いていた。独立を検討している段階で相談に乗ってもらっており、彼にお願いすればソフト面は安心だろうと思った」と導入時を振り返る。導入後も手厚いサポートは続き、現在は担当者は代わったが、「後任の方もとても印象が良く、ソフト面だけでなく、鈑金塗装業界の有益な情報提供など様々な面でバックアップをしてくれる。遠隔でのサポートサービスも話しやすく親切なので、企業としてとても信頼できる」と話す。
機能面に関しては「現場作業をしない事務スタッフでも大まかな見積書を作れるのは時間効率化につながる」と評価し、「あらゆる面でラクロスⅡを活用しているので導入して満足している」。
特定整備標章
顧客、工場、互いにハッピーになれる仕事をするために
今後の目標について、「こうして仕事としてやっていける技術を与えてくれた師匠と業界に感謝している。自分も同じようにこの技術を次代に継承し、この仕事の楽しさを伝えていきたい」と人材採用と次世代について触れる。
田尾社長の名刺には【あなたとハッピーになるクルマや。】と記載されている。「基本、作業は外注しないので顧客との距離が近く、要望も聞きやすい。安全安心に車に乗れるようにきちんと直すことで顧客も工場もハッピーになれる仕事を心がけている」。
顧客は工場を信頼し、工場は営業マンとソフトを信頼する。田尾社長が考えるハッピーになるクルマやはソフトとともに前を進んで行く。
現場作業をしない事務方でも簡単に見積書作成ができる
※本ページは、月刊ボデーショップレポート 2025年5月号に掲載の記事を元にしています。
※掲載内容は、取材当時のものです。

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