JOURNAL 

システムユーザーレポート vol.39 ウエニシオート(ラクロスⅢ)

工賃単価などを適正に計上 工場経営に活かす

  • #ユーザーレポート

2026/04/20

ウエニシオート

社長=上西康聖 所在地=奈良県奈良市鹿野園町546 ー1

使用ソフト=ラクロスⅢ

業容拡大のため、経営者として成長する

上西鈑金塗装として創業し、社長を含め4人の技術者でスタートした同社。1992年に現在地へ移転し、今年で48期を迎える老舗である。

現在は上西康聖氏が3代目社長に就任し、スタッフは11人へと増加。平均年齢は38.5歳と新進気鋭の技術者がそろっている。熟練技術者も現場を支え、様々な損傷や整備に対応できるのが同社の強みの一つでもある。

入庫は直需が約50%を占め、1ヵ月で鈑金塗装は約40台、車検・一般整備が60〜70台で推移する。タイヤ・オイル交換などを含めると月間約130〜150台の入庫を処理する。

上西康聖社長(前列中央)とスタッフ

近年では、中型〜大型車の整備入庫台数を増やし、なるべく自社で整備を請け負うべく、工場を増築して作業エリアを広げている。「車両を置くスペースが充分に確保できれば、工場内の余分な車移動の時間を削減し、スタッフの作業時間を増やすことができる」(上西社長)。

業容拡大を目指し、場所の確保だけでなく技術者の増員にも取り組む同社。上西社長自身も経営者としてさらに成長するため、異業種交流会に参加し、常に新しい情報へのアンテナを張っている。また、奈良県自動車車体整備協同組合の理事職にも就いており、「同業他社の意見やアドバイスを得ることができるのは、経営者としても、また技術者としても大きな財産になっている」。

特定整備事業標章(左)

業務効率化と見積り項目の透明性を向上

見積りソフトは、初代ラクロスから愛用しており、ラクロスⅢへと入れ替えた。データベースとしての顧客管理のしやすさだけでなく、見積り作成時の操作性やイラストなどによる視認性の高さから、「一度使ってしまうともう手放せない」と太鼓判を押す。

また、ラクロスシリーズを使うまでは車検証のコピーをファイリングして50音順に並べていたが、今ではソフトからすぐに顧客情報を呼び出せるため、業務の効率化にも一役買っているという。「営業担当者のサポートも手厚く、レスポンスの早さと幅広い対応力で助かっている」。

その他、工賃や売り上げを分析する機能も活用しており、スタッフ間で情報共有し、営業活動や経営方針にも反映する。物足りない点について聞くと、「後は大型車に関してのデータがあれば申し分ない」と語ってくれた。

保険修理時の協定では、見積りソフトを使用することで見積り項目を明示し、作業内容を透明化する重要性を感じている上西社長。材料費や光熱費の高騰、人件費など見積書に価格転嫁して反映するべき原価は多い。適正な工賃をもらうには、まず自社の提供するサービスの原価を把握する必要がある。ソフト導入により同社はさらに前進する。

見積り作成風景

※本ページは、月刊ボデーショップレポート 2025年6月号に掲載の記事を元にしています。

※掲載内容は、取材当時のものです。

自動車整備業鈑金統合システム RacroS3(ラクロス3)
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