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システムユーザーレポート vol.37 K&D・多摩ボデー整備(ラクロスⅡ)
取りこぼしのない見積りで収益増トータルカーライフサポートを目指す
2026/04/20
廃業危機から工場新生へ
東京都調布市に工場を構える同社。渋谷区や港区からのアクセスが良く、高級輸入車の入庫も多い同社は58年前、先代の秩父重庸氏が経営していたガソリンスタンドで始めた鈑金サービスからスタートした。
当時は鈑金塗装需要の高まりに応えて複数の工場を設立、これまで地域に根付いていた。
しかし近年、事業を縮小。残った工場は現在の事業所のみ。事業承継もうまくいかず廃業という選択肢が現実味を帯びてきたその時、先代の孫で現副社長の古澤大紀氏から相談を受けた当時ディーラーのメカニックだった現社長の浦松一樹氏が手を挙げた。
「古澤副社長とは幼なじみで絶対的に信頼している。二つ返事で引き受けた。独立を考えている良いタイミングだった」。古澤副社長も当時勤めていた食品メーカーを辞し2人で新会社を立ち上げ、屋号を引き継ぎ工場が新生した。
浦松一樹社長(写真右)と古澤大紀副社長
スタッフの平均年齢は30歳前後と低く、浦松社長自身も31歳と若手だが、経験年数10年以上のベテランがそろい、意思疎通がしやすく、業務がスムーズ。ここまでのスタッフがそろったのは様々なピンチのおかげだと言う。「先代の時からいた塗装技術者が辞めてしまったが、その紹介で別のスタッフが入り、今でも活躍している。しかしそのスタッフが事故に遭い、また人手が足りなくなった時、彼の以前の職場の同僚がヘルプで来て、そのまま勤めてもらうことになった」とピンチのたびに新たなスタッフが駆けつけ、「気が付くと精鋭が集まっていた」。
さらに2月には自身が勤めていたディーラーの工場長に猛アプローチし役員として迎えた。「自分より年上のスタッフが多くどうなるか不安だったが、ついてきてくれて感謝している。今後も皆が働きやすいようフォローに徹する」。
「わが工場のアベンジャーズです!」と浦松社長は胸を張る
見やすい画面構成と操作性で取りこぼし減少へ
スタッフがそろう中、整備事業の拡大を検討していた際に、塗料販売店からの勧めで以前使っていたソフトから整備にも対応できるラクロスⅡに切り替えた。「試した時に、画面構成が見やすく感覚的に操作できるので気に入っていた。鈑金塗装にも整備にも対応できて業務の幅が広がる」と好感触だったのが決め手となった。導入後、以前の見積りと比較すると多くて2〜3万円の差異が出て、その差に驚いたという。
「感覚的に操作がしやすく項目も分かりやすいので指数の取りこぼしがなくなったのが大きい。細かいところまで見積りに落とし込めるので助かっている」と浦松社長は満足げに話す。「点検時期のリマインドや入庫予約のフォロー、顧客管理に売り上げ分析など、事業所経営に総合的に使える上、他社ソフトとの連携が可能なのも大きな強み。今は事業拡大に向けて車販ソフトとの連携を進めている」。
今後は指定整備工場の新設を計画しており、本格的に整備に力を入れていく。「ゆくゆくはディテーリングや中古車買い取りも開始し、ディーラーのようなトータルカーライフサポートを目指したい」。
自社について「最強のスタッフがそろった最高の工場」と話す浦松社長。確かなビジョンを掲げ、今後もスタッフたちと輝かしい未来へ歩みを進めていく。
ラクロスⅡで取りこぼしのない見積りが可能に
※本ページは、月刊ボデーショップレポート 2025年4月号に掲載の記事を元にしています。
※掲載内容は、取材当時のものです。

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