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    日産アリア(FE0、SNFE0)の特徴は? BP・整備・車販のポイントは?【売りたい車図鑑】

    新開発の「EV専用プラットフォーム」を採用しシンプルかつモダンな内外装に余裕のある室内空間を実現

    • #特集

    2023/07/31

    【車両の特徴】
     比較的裕福なアーリーアダプター(新しもの好き)をメインターゲットとした、BEV(バッテリー式電気自動車)専用のミッドサイズクロスオーバーSUV。2020年7月15日に発表されたのち、日本では2021年6月4日に限定車「リミテッド」より予約注文受付を開始(2022年9月21日に受付終了)。同年11月12日にはカタログモデルとして「B6」FF車の予約注文受付を開始した。

    日産アリアB6(FF車)。撮影車両のボディカラーはCBC暁-アカツキ-サンライズカッパー(M)/GATミッドナイトブラック(P)(2トーンカラーとしての塗色コードはXGJ)

     新開発の「EV専用プラットフォーム」を採用し、全長4595mmの中に2775mmのホイールベースを確保。ホイールベース間の床下に66kWhまたは91kWhのリチウムイオンバッテリーと空調ユニットを搭載することで、フラットなフロアと前後に余裕のある室内空間を実現した。

     電動パワートレインも新開発で、160kW(218ps)と300Nm(30.6kgm)を発するAM67型モーターをフロントまたは前後に搭載(「B9」FF車のみ最高出力が178kW(242ps))。AM67を前後に搭載する4WD車には、四輪のモーター出力と回生・油圧双方のブレーキを個別に電子制御しトルクベクタリングを可能にする「e-4ORCE」(イーフォース)を実装する。

    「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」をコンセプトとしたエクステリアは、SUVらしい力強さがありながらも、BEVに求められる先進性も感じられるワンモーションフォルム。

     フロントアッパーグリルはエンジンルームの冷却が不要なため、スモークがかったパネルでカバーし、空気抵抗を低減。その中には日本の伝統的な組子パターンが立体的に表現されている。

    シンプルかつモダンなワンモーショーンフォルムで仕立てられたエクステリア。EV専用プラットフォームの恩恵で前後オーバーハングが短いのも特徴的

     日本語の「間(ま)」をキーワードとしてデザインされたインテリアは、物理的なスイッチが極めて少なく、エクステリア以上にシンプルかつモダンな装い。ダッシュパネル中央の木目調パネルには、車両の電源を入れるとアイコンが浮かび上がり、触れると振動する、ハプティクス式の空調コントロールスイッチが内蔵された。

    和を感じさせる上質かつモダンな運転席まわり。ボンネット両端が見えるため車両感覚は掴みやすい。空調のハプティクススイッチは操作にやや慣れが必要

     そのほか、アクセルオフで強い回生ブレーキが得られる「e-ペダル」、一定の条件下でハンズオフ走行を可能にする「プロパイロット2.0」、車外からの遠隔操作で駐車できる「プロパイロット リモート パーキング」、アマゾンが提供する音声サービス「アマゾンアレクサ」など、数多くの先進技術が設定されている。

    前後席とも、フロアが高くピラーの傾斜も強いため閉塞感があるものの、足元空間はフラットかつ広々としている。シートは程良いサイズでクッションは柔らかめ

    【撮影車両主要諸元】
    ●グレード・型式
     B6(FF)・ZAA-FE0
    ●全長×全幅×全高
     4595×1850×1655(プロパイロット2.0装着車は1665)mm
    ●ホイールベース
     2775mm
    ●最低地上高
     180mm
    ●車両重量
     1920kg
    ●乗車定員
     5人
    ●最高出力
     160kW(218ps)/5950-13000rpm
    ●最大トルク
     300Nm(30.6kgm)/0-4392rpm
    ●WLTCモード交流電力量消費率
     166Wh/km(総合)
     159Wh/km(市街地)
     170Wh/km(郊外)
     176Wh/km(高速)
    ●WLTCモード一充電走行距離
     470km
    ●駆動用バッテリー種類・総電圧・総電力量
     リチウムイオン電池・352V・66kWh
    ●最小回転半径
     5.4m
    ●サスペンション(前/後)
     ストラット/マルチリンク
    ●ブレーキ(前後)
     ベンチレーテッドディスク
    ●タイヤサイズ(前後)
     235/55R19 101V
    ●車両本体価格
     539万円
    ●装着メーカーオプション
    ・BOSEプレミアムサウンドシステム&10スピーカー(13万2000円)
    ・暁-アカツキ-サンライズカッパー(M)/ミッドナイトブラック(P)(8万8000円)
    ・セットオプション2
    (以下の装備を追加。57万5300円)
    ・プロパイロットリモートパーキング
    ・ステアリングスイッチ(アドバンスドドライブアシストディスプレイ設定、オーディオ、ハンズフリーフォン、プロパイロット2.0)
    ・ヘッドアップディスプレイ(プロパイロット2.0情報表示機能、カラー表示)
    ・アドバンスドアンビエントライティング
    ・ダブルシャークフィンアンテナ
    ・パノラミックガラスルーフ(電動チルト&スライド、電動格納式シェード付、リモート機能付)
    ・プロパイロット2.0
    ●装着ディーラーオプション(取付工賃込み)
    ・ウィンドウ撥水12ヶ月(フロント+フロントドアガラス撥水処理。1万1935円)
    ・ドライブレコーダー(フロント+リヤ。7万7697円)
    ・フロアカーペット(石庭調。7万4800円)


    (文・写真=遠藤正賢)

    6:4分割式の後席背もたれを倒し、前後2分割式のデッキボードを上側にセットすると、若干傾斜が残るもののほぼフラットな荷室が得られる。床下には補機バッテリーとBOSEプレミアムサウンドシステムのウーファーが搭載される。荷室長×幅×高は96~180×110×68~83.5cm(筆者実測)

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