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    日本発の「自動バレー駐車システム」に関する国際標準「ISO 23374-1」が発行

    車両・インフラがお互いに連携する「タイプ3」のインターフェース仕様は「自動走行ビジネス検討会」で検討されたもの

    • #ニュース

    2023/07/31

     経済産業省は2023年7月27日、「自動バレー駐車システム」に関する国際標準「ISO 23374-1:Intelligent transport systems - Automated valet parking systems(AVPS)- Part 1: System framework, requirements for automated driving and for communications interface」が同月13日に発行されたことを発表した。

    「自動バレー駐車システム」とは、ユーザーが駐車場の入口で降車した後、駐車場内を無人で自動走行して所定の駐車場所に駐車し、引き取り時はユーザーが乗車する場所まで自動走行するシステムのこと。

     日本が国際議長を務めるISO(国際標準化機構)/TC204(ITS高度道路交通システム)/WG14(走行制御)に、日本から2017年4月に技術標準を提案し、ドイツと協力して国際標準を開発。2023年7月13日に国際標準として発行された。

     同標準では、駐車場の予約から駐車場への車両の引渡し、駐車場内での自動走行および駐車、車両引き取りまで、一連の自動バレー駐車システムの動作や手続きなどについて規定。駐車場内では車両と駐車場インフラとが協調し、無人での自動走行レベル4を実現する。

     また、世界中の様々な方式に対応させるため、システム構成によって、車両の制御機能を車両側が担う「タイプ1」、インフラ側が担う「タイプ2」、車両・インフラがお互いに連携する「タイプ3」、計3タイプのインターフェース仕様を規定した。

     このうち「タイプ3」は、日本の経済産業省・国土交通省共催の「自動走行ビジネス検討会」にて企画された、自動バレー駐車システムの実証プロジェクトで検討されたシステム。

     経産省は「国内で実証実験も行われ、日本で確立された技術内容をそのまま標準に織り込み、日本の考え方とも整合した国際標準とすることができた」と、その成果を強調している。

    自動バレー駐車システムの利用イメージ

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