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    イサム塗料、2024年特約店研修会を開催

    • #ニュース

    2024/09/11

     イサム塗料(北村倍章社長、本社=大阪府大阪市)は毎年、全国の特約店を対象に研修会を開催している。今年は東京(6月22日)を皮切りに、仙台(7月20日)、福岡(7月27日)、北海道(8月3日)が終了、続いて大阪(9月28日)、名古屋・広島(10月5日)で開催を予定している。
     8月3日の北海道職業能力開発センター(北海道札幌市)での研修会では、冒頭の挨拶で北村社長が、「鈑金塗装工場においても入庫の二極化が進んできている。そのような状況下で特定整備認証の取得を後押しし、コンプライアンス面でも支えていくのが我々の使命だ」とし、「年々リスクアセスメントの対象物が増えてきており、知らなかったでは済まされない状況になっている。我々は正しい情報、正しい法律の知識をメーカーだけでなく特約店の皆様にもしっかりと身につけていただいて、正しく啓蒙していくことが重要だと考えている。鈑金塗装工場をしっかりとサポートし、長く商売を続けてもらうようにすることで我々も生き残っていける」と述べた。

    開催に先立ち挨 拶する北村倍章社長

     その後、営業企画部・植田直樹氏による「自動車業界の動向と今後の取り組みについて」と題した、自動車のさらなる進化と先進安全装置の高度化、人材不足と生産性、法令対応、その他の4項目に分けたセミナーを実施。自動車のさらなる進化と先進安全装置の高度化については、日本のEV普及率及び充電インフラや全固体電池の開発などの課題点のほか、特定整備認証などについても説明があった。人材不足と生産性については、自動車整備業における有効求人倍率や鈑金塗装業における平均年収、コンプライアンスの重要性などを具体的に提示した。法令対応については、塗料業界の法規制強化の状況やリスクアセスメント対象物質が随時追加されていくこと、濃度基準値の追加、がん原性物質への対応などが解説された。

    セミナー風景

     講習後は研修室に移動し、新製品の説明が行われた。車検の制度変更によりニーズが高まりつつあるヘッドライトレンズ補修用2液型クリヤー塗料「レンズリフォーマー 3」は、新開発の樹脂を採用し、乾燥性の向上のほかレンズ構成部品への熱影響を低減させるなどの特徴を持つことを実演を交えて解説。
     続いて、車両下部の防錆・防振・防音に高い効果を発揮する「ハイアートCBエコ水性防錆コートブラック」や工業用水性2液ウレタン塗料「ポセイドン5000」を紹介。
     その後、ウエット・オン・ウエット塗装が可能な水性ベースコート「CRONOS HD」でダイハツB82M(レーザーブルークリスタルシャイン)の塗装を実演し、作業効率の良さを解説した。
     また、アンダープライマー工程を削減し、ウルトラサフFine Plus及びEDシーラー Plusに混合することで、PPバンパー素地への塗装を可能にした希釈剤「PPエコブレンダー」、耐チッピング性に優れ、特殊な意匠性を持つ「ビーストシリーズ」を用いて塗装されたバンパーなどが展示された。

    レンズリフォーマー 3

    CRONOS HDの塗装実演

    ビーストシリーズで様々な模様が塗装されたバンパー

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