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中国新車試乗レポート②

  • #トピックス

2026/06/15

北京モーターショー 2026の開催に合わせ、発売前・発売間近の新モデルに試乗した。今回は海外メーカーの中国向けモデルを以前よりも多めに選び、どのように現地化を進めて需要に応えているかを見極めた。(写真・文:中国車研究家 加藤ヒロト)

フォルクスワーゲン ID. ERA 9X

 フォルクスワーゲンにも「現地化」の流れが到来しており、2026年4月には同社初のEREVとして、上海汽車と共同開発した「ID. ERA 9X」が発売された。エンジンには発電専用に改良されたEA211型直列4気筒エンジンを搭載、排気量は1.5Lターボとなる。トップグレードでは65.2kWhバッテリーを採用し、最高出力509hp/最大トルク660N・mのツインモーターでフルサイズSUVらしからぬパワフルな走りを実現する。

 ボデーは5,207x1,997x1,810mm(ホイールベース3,070mm)という迫力のあるサイズだが、エアサスペンション搭載でフランス車のようなしなやかな足回りを実現、加えて遮音性もかなり良いと感じた。インテリアはミニバンのような大空間が広がっており、3列6人乗りのフル乗車でも余裕だろう。日系メーカー同様にハンズオン自動運転機能にはmomenta製L2+級ソフトウェアを搭載する。


フォルクスワーゲン ID. ERA 9X

フォルクスワーゲン ID. ERA 9X

フォルクスワーゲン ID. UNYX 08

 合弁会社「フォルクスワーゲン安徽」が製造・販売する「ID. UNYX」シリーズの最新SUVがID. UNYX 08だ。これまでのモデルと異なり、開発は中国の新興EVメーカー「シャオペン(小鵬)」と実施、開始からわずか24ヵ月で完了したとしている。

 サイズは5,000x1,954x1,688mmと大きいものの、ロングノーズでルーフの低いサイドビューからはクーペ的な雰囲気も感じさせる。ID. ERA 9Xのようにエアサスペンションを搭載するが、実際の乗り心地はコンフォートモードでも若干硬く、凹凸や段差から来る振動音もボデー内に響く印象を受けた。ロードノイズも一般的なBEVと比べて大きかったが、これはサイドの窓ガラスが合わせガラスではないことも影響していそうだ。一方で内装の質感は上々、ハンドルの重さも変えられるのでスポーティーなドライビングが味わえたのは良かった。最上位グレードでは496hp/695N・mのハイパワーを誇る。


フォルクスワーゲン ID. UNYX 08

フォルクスワーゲン ID. UNYX 08

フォルクスワーゲン ID. UNYX 08

リープモーター Lafa 5

 自動車グループ「ステランティス」による株式20%の取得以降、中国の新興EVメーカー「リープモーター」は急速に欧州進出を強めている。Lafa 5も同社が欧州市場を見据えてリリースしたモデルで、これまでのラインアップでは取り扱っていなかったスポーティーな5ドア小型ハッチバックとなる。

 機敏そうな見た目の通りドライブフィーリングはとても刺激的で、BEVながらシートポジションが低いのも一役買っていると感じた。ステアリングはスポーツカーのような小径のものを採用、回しやすさも重さもちょうど良い具合に扱えた。一方で自社製のハンズオン自動運転機能は他と比べると若干精度が低いと感じたので、この車は自分で駆るのが一番だろうという印象だ。通常モデルはRWDの214hp/240N・mとなるが、2026年4月には出力241hp/トルク255N・mまでパワーアップしたUltraモデルも発売された。価格は約212~292万円。


リープモーター Lafa 5

リープモーター Lafa 5

リープモーター Lafa 5