Q&A 

    新品ドアのシーリングについて

    • #見積り

    2024/02/24

    Q

    質問者
    kkさん

     ドアを新品で取り換える際、新品部品にシーリングが施工してあるメーカーと施工していないメーカーがあります。この場合、施工していないメーカーの分はシーリング材料代と施工代を追加して見積もりに計上しないといけないのでしょうか?

    A

    回答者
    プロトリオス

     ご質問ありがとうございます。シーリングについて回答させて頂きます。
    シーリングに関しては指数テーブルマニュアルの補修塗装指数<付加数値>Q&Aに以下のような記載があります。

    Q.23ドアパネルやボンネットの取替部品(新品)は、車種によってシーリングが施されていないものがあります。この場合は、付加数値のボデーシーリングを加算するのですか?

    A.取替パネルの補修塗装指数は新品パネルの補給部品にシーリングが施されているか否かに関わらず、ヘミング部にシーリングを行う事を前提に作成していますので、ボデーシーリングの加算は不要です。なお、取替パネルへのシーリングが不要な場合は、個別に判断して下さい。

                     『指数テーブルマニュアル(2022年10月発行)』より抜粋

     シーリング作業は、Q&Aにある通り「補給部品にシーリングが施されているか否かに関わらず、シーリング作業を行う事を前提に作成」とあります。シーリング作業の技術料のほとんどは、脱着取替や補修塗装指数に含められており、パネルを取り替えする場合で、アンダーコート塗布やアスファルトシート貼付後、パネル取り付け後ではシーリング塗布出来ないような場合は、パネル取替指数に、これらの条件以外の場合は、補修塗装指数に含まれます(ヒンジ取付部は除く)。従って、指数の考え方ではシーリング作業の技術料は別途計上出来ない事になりますが、カーオーナーの要求に応えるために、新車同様のシーリング作業を施す事もあるかと思います。このような作業は非常に手間がかかる事もあり、多少、考慮の余地があっても良いのではとも思います。あと、パネルを鈑金した場合に発生するシーリング作業は、補修塗装指数の付加作業として設定されていますので、別途計上の対象になります。また、Q&Aには「取替パネルへのシーリングが不要な場合は、個別に判断して下さい。」ともありますので、案件ごとの判断も必要かと思われます。
     材料費に関しましては、「すべての指数値に材料代は含みません」と指数テーブルマニュアルに明記されている事はご存知かと思います。従って、脱着取替指数に含まれるシーリングであれば、その分の材料費は別途計上が可能であると考えますが、補修塗装指数での材料費は、現状では技術料に比率を掛けて算出する事が一般的になっていますので、その工程分の材料費は支払われているという考え方になり、別途計上する事は難しいのではと考えます。

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