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    ブース加算について

    • #塗装
    • #その他

    2016/04/21

    Q

    質問者
    ヤマダさん

    ブース加算についてご意見をお尋ねいたします。

    ソリッド塗装の場合は現在ブース加算を適用できません。

    質問1・ソリッド塗装の場合はブース内ではない場所で、塗装をする前提なのでしょうか?

    質問2・塗装ブース以外の場所で本当に塗装ができると思いますか?(ドアパネル新品1枚でも、ものすごいミストです)

    質問3・修理は事故前の状態に戻すことが当然だと思いますが、塗装ブース内で塗装しなければ、ゴミやブツだらけになり新車時の塗装のようにはなりません。指数での修理レベルを教えて下さい。

    質問4・2016年現在、塗装ブースの中で塗装しなければ違法ではないのでしょうか?
    大量の塗装ミストを大気に撒き散らしてもかまわないのでしょか?

    質問5・時代が変わり塗装ブース以外で塗装作業をする事は、もう許されない行為だと思います。
    なので、すべての塗装作業にブース加算が必要だと思います。
    いかがでしょうか?

    宜しくお願い致します。

    A

    回答者
    プロトリオス

    質問1:ソリッド塗装の場合はブース内ではない場所で、塗装をする前提なのでしょうか?

    ご指摘の通り、ブースを使用しない事を前提に指数は作成されています。
    もう少し詳しく説明しますと、ブース使わないことを前提としている組み合わせは以下の通りです。
    ・速乾ウレタン ソリッド・メタリック・2コートパール(高機能塗装除く)
    ・2K 速乾クリヤーを使用した メタリック・2コートパール(高機能塗装除く)
    また、ソリッドでも水性塗料を使用した場合はブース使用が前提です。

    質問2:塗装ブース以外の場所で本当に塗装ができると思いますか?(ドアパネル新品1枚でも、ものすごいミストです)

    昨今の社会的情勢を考えた場合、ブースを使用せずに塗装することはまず考えられません。しかし指数の運用ルール上、ブース加算を認めていない作業については、ブースを使わないことを前提に作成されています。

    質問3:修理は事故前の状態に戻すことが当然だと思いますが、塗装ブース内で塗装しなければ、ゴミやブツだらけになり新車時の塗装のようにはなりません。指数での修理レベルを教えて下さい。

    指数が求める修理品質は現状復帰です。言葉の綾かと思いますが、あくまで現状復帰であり、新車時の仕上がりまでは求められていません。
    また、指数作成にあたっては次のような車両を対象としています。
    1〜2年使用した車両で、走行距離は2〜3万キロ、修復歴はなく、汚れ・さび付きは軽度な状態です。
    ブースを使用せずに塗装した場合、より多くのゴミやブツが付着することになりますが、指数はそれらの処理を含んで作成されています。

    質問4:2016年現在、塗装ブースの中で塗装しなければ違法ではないのでしょうか?大量の塗装ミストを大気に撒き散らしてもかまわないのでしょうか?

    ブースを使用せずに塗装した場合に直ちに違法行為にあたるかどうかは判断が難しいところですが、PRTR法、労働安全衛生法、悪臭に関する法律に抵触する可能性があります。

    質問5:時代が変わり塗装ブース以外で塗装作業をする事は、もう許されない行為だと思います。なので、すべての塗装作業にブース加算が必要だと思います。いかがでしょうか?

    ご指摘の通り、ブースを使用せずに塗装することは、周辺住民(悪臭に関する法律、悪臭防止法・悪臭規制)、従業員の健康(労働安全衛生法)、環境問題(PRTR法)などの観点から社会的に認められない行為になりつつあります。事実ブースを使用している場合は塗色や塗料の種類に関わらずブース加算を認め、柔軟な運用をしている保険会社もあります。
    ただ指数はあくまで、ブースを使用しないで塗装した場合の作業を前提としています。ブースを使用した場合はゴミ、ブツは減りますから、磨き作業はその分軽減されていると判断できます。結果、ブース加算を認める代わりに多少軽減されるであろう磨き作業の減算を要求される可能性も否めません。
    また、ブースもプッシュプル式のパネルブースであることが前提です。ビニールブースなどの簡易ブースは対象外ですので、場合によってはブース設備の問題もあるかも知れません。
    以上のことから、保険会社もブースの使用について否定的な立場ではありません。その中でブース加算を認めるかどうかで判断が分かれるのは、
    ・ブース加算と軽減される磨き作業の内容を同程度とみなすか否か
    ・ブースが設備基準を満たしているか
    の2点が考えられます。

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