Q&A 

    対応単価について

    • #見積り

    2016/04/13

    Q

    質問者
    T.Oさん

    指数対応単価は地域性や保険会社との話し合いで決まるようですが、なぜそのようになっているのですか?
    よく「ディーラーさんが\6160なので修理工場さんはそれより下で」と損保さんからはお願いされます。
    ですが、当方の地域ディーラーでは、一般の方の整備修理、保険修理でない板金修理は、\8000から\10000で行われています。

    損保さんが入ることによって約\2000からの差ができるのは何故でしょうか?
    損保さんとの間で何か密約等があるのでしょうか?なぜ、修理工場はそれに併せて従わなければいけないのでしょうか?

    一般お客様と損保さん、同じレートで請求するのはおかしいことでしょうか?

    A

    回答者
    プロトリオス

    指数対応単価については弊社にも様々な意見が寄せられています。
    各々問題の焦点が異なる為、一概には言えませんが、一般的な見解は次のようになります。

    指数対応単価を決定する際の交渉は、言わば売値と買値の関係に近いものがあります。売値は工場が提示する金額でいわゆる希望小売価格です。一方、買値は(保険会社から)提示される金額です。

    保険会社は同一のサービスであれば同一の金額にしたいと考えています。だからこそ、保険会社は独自の判断基準を持って指数対応単価を設定して来ています。これは保険会社の立場からすれば保険料支払いの適正化の為です。

    クルマを買い替える際、複数のデーラーを回って相見積を取り、より条件が良いところで購入するのと行動心理としては同じです。

    しかし保険会社にとって正しい行動でも、資本社会では資本規模が大きく、なおかつ(代金を支払う)買い手側の力が強くなる傾向にあることは認識しています。従って、一方的な価格の押し付けは保険会社も望んでいません。その為に指数対応単価の決定については個々の事業者との話し合いで決定されます。これが話し合いによって決定する理由です。

    また、ご質問にあったように『当方の地域ディーラーでは、一般の方の整備修理、保険修理でない板金修理は、\8000から\10000で行われている』にも関わらず、保険会社はデーラーと\6160の指数対応単価で入庫している。
    こうした状況の中で、保険会社とデーラーの間で取り決めをするのは構わないが、それに関係しない別の工場が、事実関係がはっきりしない『ディーラーさんが\6160』を基準に指数対応単価が交渉される事に違和感を覚えるのは道理です。

    しかしながら、どんな交渉事も一定の根拠が無くては有利に進めることはできません。
    その真偽はともかく、デーラーでは\6160で取引をしているという根拠を示されている以上、工場側は自社で掛かっている時間あたりの単価(レーバーレート)を算出しておく必要があります。

    また、可能であれば保険会社の指数対応単価の算出基準を聞いてみて下さい。今回は難しくても設備投資等のやり方によっては単価を上げる方法が見つかるかも知れません。

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