Q&A 

    フロントホイールアライメントについて

    • #見積り

    2014/03/29

    Q

    質問者
    見積勉強中さん

    フロントホイールアライメントの作業範囲は?

    質問1.過去の質問、回答にはキャンバ、キャスター、KPI、トー、切れ角等の測
    定及び微調整とありますがそれは、片側ですか?両側ですか?

    質問2.微調整の範囲とは?現在の車両の多くはショックアブソーバとSTナックル
    アームの取付部及び取付ボルトに余裕を持たせて調整シロを持たせてあります。測定
    後リフトアップしてこのボルトを緩めてキャンバを調整する作業、はたして微調整で
    しょうか?複数(キャンバとトー調整又は両側キャンバー調整等)調整する作業は、は
    たして微調整でしょうか?

    以上、フロントアライメント測定作業を考えると準備作業、事前測定(両側)→調整作
    業→調整後の確認測定→ロードテストという作業が考えられます。これらの作業指数が
    0.5というのは非常に疑問に思います。         
    ゆえにフロントホイールアライメント測定0.5ってなに?と質問させていただきます。

    A

    回答者
    プロトリオス

     まず、自研センターが設定した指数値に対して(多い・少ないなど)の回答は控えますことをご容赦いただきます。よって、質問1と質問2の回答、併せて同作業と指数運用の際の前提条件を記載するのに留めることをご理解ください。

     「M270 ホイールアライメント測定」の前提条件と作業内容を指数テーブルマニュアルより抜粋します。

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    ○前提条件および作業内容
    ボデーアライメントが正常な状態で行うフロントサスペンションのホイールアライメント測定・微調整およびリヤのサイドスリップ測定
    ○指数に含まれる主な作業
    ・タイヤの空気圧点検・調整
    ・車高点検(目視での点検)
    ・ベアリングおよびリンクのガタ点検(目視、摺動点検)
    ・フロントホイールアライメント測定・微調整
    ・リヤサイドスリップ測定
    ○除く作業
    ・シム調整を行う作業
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     「質問1」に対しては、両側での作業(測定および微調整)も含んでいます。

     「質問2」の微調整に範囲については、こちらも指数テーブルマニュアルに記載がございます。

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    フロントサスペンションを分解して修正するまでには及ばない程度の調整で、具体的には、カムやサイドロッド等によりキャンバ、キャスタ、トーインを調整する程度のものをいいます。ただしシム調整は含みません。なお、リヤサスペンションはサイドスリップの測定のみで調整は含まれません。
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     おっしゃるとおり、車種によっては疑問に思える数値とも言えます。しかしすべての車種、すべての入庫車両に対してそう言えるかと言えば少し無理もあるかと思います。

     また、先に記した「前提条件および作業内容」と「指数に含まれる主な作業」のとおり、ロードテストはこの「M270 ホイールアライメント測定」作業には含まれていません。ロードテストは基本的に「M030」から始まるフロントサスペンションの作業や「M250」などのリヤサスペンションの作業に含まれています。さらにサスペンションの作業には、アライメントの測定と微調整が含まれています。つまり、基本的にこの「M270 ホイールアライメント測定(0.50)」を計上する場合は、サスペンションの脱着作業などをせずにアライメント測定を行ったときに限られます。

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