Q&A 

    溶接パネル取替時の隣接パネルについて

    • #見積り

    2012/03/26

    Q

    質問者
    島田さん

    Rrフェンダ等の溶接パネル取替時に隣接パネルの切り口を直す意味で板金、塗装代の計上は妥当でしょうか?
    エンドパネルやロッカパネルは多少なりとも修正しますし、塗装はエンドパネル1/3程度、ロッカパネルはFrピラーまで塗っています。
    スポットパネルは取替に伴う関連部の補修塗りを含むとなっていますが、そこまで塗ってRrフェンダ取替の指数のみだと低すぎる気がします。宜しくお願いします。

    A

    回答者
    プロトリオス

    ご質問の内容では詳しい損傷範囲やボデー形状、塗色について分かりかねますので、ソリッド塗色のリヤフェンダ取替した場合の一般論についてお答え致します。
    リヤフェンダの塗装はブロック塗装で完成させ、下記に出てくるボカシ塗装とは、切り継ぎ部の必要範囲のボカシ塗装を指します。

    結論から申し上げますと、ご質問にあった作業内容でリヤフェンダ塗装のボカシ塗装について別途計上することは指数の運用ルール上できません。

    取替パネルのボカシ塗装の範囲は、最小限にとどめることが前提となっています。一般的な4ドアセダンを例にとると、

    ・リヤエンドパネルはバンパやリヤコンビネーションランプで隠れ、普段見えない部分である場合が多いことから1/3未満で収める

    ・ロッカパネルのボカシ塗装は最大でセンタピラーぐらいまでに収める

    のが良いと考えられます。
    やむを得ず、より広い範囲を塗装する場合は個別で交渉することになりますが、保険会社によっては過剰品質と受け取られて計上が認められない。あるいは、調色精度が低いと判断して調色工数を減算するよう要求されるケースが考えられます。

    指数はさまざまな作業の平均で成り立っているため、事故車の状態によっては指数通りでは作業が難しい場合があるのも理解できます。しかしながら、指数より早く終わった作業があった場合、その分の工賃を減算しなくても良いので年間を通じてみれば大きな過不足は発生しないものとご理解下さい。

    ご質問にあった「隣接パネルの切り口(切り継ぎ部)を直す意味で板金や塗装代の計上」はリヤフェンダ取替およびリヤフェンダ補修塗装指数に含まれることから、別途計上は指数運用ルール上できません。
    ただし、「ロッカパネルは多少なりとも修正」については事故衝撃でロッカパネルが歪んでおり形状修正が必要である場合は別途計上できます。

    最後になりましたが、

    ・クォータパネル取替した部分に発砲ウレタンはありませんか。発泡ウレタン充填作業は指数に含まれないため、別途計上できます。

    ・ロッカパネルに耐チッピング塗装が施工されてませんか。耐チッピング塗装は補修塗装指数に含まれません。ロッカパネルをボカシ塗装した際、耐チッピング塗装を再度やり直した場合は別途計上できます。

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