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    基礎加算数値の内訳を教えてください

    • #塗装
    • #見積り

    2011/12/13

    Q

    質問者
    gimonndarakeさん

    自研センターの作成している指数方式では塗装作業のソリッド、2コート、3コートの調色時間は何Hで計算しているのか、修正パネルや交換パネルの磨き時間は何Hで計算しているのか?又、濃色や耐スリの磨き時間はは加算されているのか?あし付け等の準備時間は?マスキングの時間は?材料算出は何年前の価格設定なのか?宜しくお願い致します。

    A

    回答者
    リペアテック

    加算基礎数値は下記のような準備作業、調色作業、塗膜加算(ソリッド除く)で構成されています。

    【準備作業】
    1:車両搬入、ツールラック、エアホース、その他共通的な準備、収納
    2:各塗装工程独自に必要となる工具(スプレーガン、ポリッシャなど)の準備、収納
    3:出来映えチェック、車両の搬出、ツールラック、エアホース、その他共通的な収納
    4:3コートパールと高機能塗装の場合は、ブース使用に関する作業

    【調色作業】
    色合わせに必要な全ての作業を含む

    【塗膜加算】
    ボカシ塗りに関する作業(マスキング増加分、ボカシ塗り作業、ボカシパネルの磨き作業など)やコート数(パールベース、クリア)の増加作業分を取りまとめたもので、ソリッド以外に設定。ボカシの作業量はボカシ作業する隣接パネルの組み合わせにより異なるが、利便性を考慮していくつかの作業形態による作業を平均した作業量を塗膜加算とする。

    上記の【準備作業】【調色作業】【塗膜加算】の時間的な内訳について、自研センターからの公表はありません。



    以下にその他の質問について回答します。

    ◆修正パネル、交換パネルの磨き時間
    同様に時間の詳細は不明です。修正パネル、交換パネルともにソリッドの磨き作業までは塗り数値に、メタリック、2コートパール、3コートパールを施工する際に発生するいわゆる中研ぎの作業については加算基礎数値に含まれます。

    ◆濃色車の磨き時間は指数に加味されています
    指数は平均値であり塗色の濃淡によって数値を分けていないため、濃色車であるからといって特段数値を増やすことはできません。これは濃色車の作業を考慮しなかったのではなく、濃色車を含めた作業の平均が指数となっていると考えて下さい。

    ◆耐スリの磨き時間
    高機能塗装(スクラッチシールド含む)の磨き時間は塗り数値の高機能塗装割増に含まれています。

    ◆足付け作業
    主体作業部の足付け作業は塗り数値に含まれます。ボカシパネルの足付けは加算基礎数値の塗膜加算に含まれます。

    ◆マスキングの時間
    マスキングは塗り数値に含まれます。ただし、メタリック、2コートパール、3コートパールの隣接パネルに対するマスキング増加分や、中研ぎ作業時に傷んだマスキングの補修作業分については加算基礎数値の塗膜加算に含まれます。高機能塗装のマスキングは加算基礎数値の塗膜加算に、中研ぎ作業時に傷んだマスキングの補修作業分は塗り数値の高機能塗装割増に含まれます。

    ◆材料費算出は何年前の価格設定か。
    ※ご質問の内容のみでは判断しかねますが、日本アウダテックス社の材料費率についてのご質問と判断し、回答します。

    細かい作業時間の内訳は、指数を策定している自研センターが公開しておらず不明です。また自研センターが材料費を公表していたのは1996年10月(実勢価格の調査は1995年5月)までです。見積りソフトなどで示される比率はおそらくこの頃の参考にしていると考えられ、現状にそぐわないものである可能性はあります。
    材料費は原則必要に応じて計上するのが基本です。見積りソフトなどで算出される計算結果はあくまで参考として下さい。実際の価格と乖離が大きい場合は別途計量するなどして適正に請求して下さい。
    ただし、材料費の基となる工賃を算出するための対応単価は、物価を反映して決められているため、ある程度の値上げ分を含んでいることを考慮して下さい。

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