Q&A 

    産業廃棄物

    • #見積り

    2021/01/18

    Q

    質問者
    TIさん

    産業廃棄物のことについて、いくつか過去にも質問があったと思いますが、答えとして、明記はされていませんが必要経費という答えがありました。
    当工場は、工賃の6割しか売り上げがなく、残りの工賃、部品利益は店が持っていきます。産業廃棄物処理費用も上がっており、経営を圧迫しています。産業廃棄物費用は、工賃の中に含まれるのか、部品利益に含まれるのか、どちらでしょうか?指数内には、処分費用とうたっていません。部品利益からでしたら、部品利益から処分費用が出せないかと思っています。

    A

    回答者
    プロトリオス

    ご質問ありがとうございます、産業廃棄物について回答させて頂きます。
     この業界に限らず産業廃棄物は、排出事業者の責任において適正に処理する事が求められており、その中で、車体整備業界では、各工場が処理費用を自己負担して適切に処理しているものの、料金の高騰等もあり工場にとっては、大きな費用負担になっています。
     ご存知のように産業廃棄物については指数テーブルマニュアルに記載はありません。以前にも回答に記載した事がありますが、過去に損保会社やディーラー、車体整備業者等で協議し、指数対応単価に組み込むという事で合意した経緯があるそうですが、それを明文化したものは存在しません。そもそも指数対応単価は、損保各社と各工場が個別に決めているものですが、この単価を決める際に、産廃処理費用まで考えて単価の協定を行っている工場は少ないのではないでしょうか。結局は、地域相場に縛られ、工場側が費用を負担する事になっているのが現状です。損保側としては、車両ごとの費用が明確にならないため「産廃処理費用」という名目では、支払いたくないというのが、本音かと思います。また、処理委託費用として支払った後に、産廃処理が適切に行われなかった時の責任問題や、その他、金属相場の価格、地域、産業廃棄物事業者によって、処理費用の差が大きいという問題もあるかと思います。いずれにせよ、工場としても、廃棄物処理法等の法令を遵守し、そのような委託業者を選定し、正常に処理しているかどうかも問われます。このように法令等にも関わり、個々の案件対応だけの問題ではありませんので、工場と損保会社、関係各所での充分な協議が必要な根の深い問題であると考えます。あと、工場側も適正な廃棄費用がいくらになるのか、データを取っておく必要もあるかと思われます。

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