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    ミニバン等のクォータパネル取替時のパワースライドドア仮あわせについて

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    2015/07/28

    Q

    質問者
    一部地域の代表さん

    ミニバン等のクォータパネル取替時のパワースライドドア仮あわせについて質問です。
    クォータパネルとパワースライドドア新品交換作業途中でクォータパネルとパワースライドドアのチリなどを確認するため仮あわせを行う際、ロック部品、スライドレール、ワイヤーハーネス、モーター等を新品パネルに一度仮組みし、取り外しを行いますが結構な手間がかかります。この場合工賃はどのようになりますか?
    また クォーターパネル鈑金時はパワースライドドアの脱着が特に必要に感じます。2人以上での作業になると思いますがその点も教えてください。

    A

    回答者
    プロトリオス

    パワースライドドア付車のクォータパネル取替時の仮合わせについてお答えいたします。
    スライドドア付車のクォータパネル取替を実施した際、多くはスライドドア脱着または取替作業が付随作業として計上可能です。
    そのスライドドア脱着または取替の作業に立付調整作業が(付帯作業として)含まれます。
    よって仮合わせの作業は立付調整の範囲内と判断される為、も別途計上は難しいでしょう。
    確かに立付調整は仕上がり品質上必要な作業です。
    しかし指数では、
    『他の外板パネルおよび骨格部位が正規の寸法位置・角度に復元されている条件下で、チリ(スキマ・段差等)を合わせる作業』
    (2014年10月発行 指数テーブルマニュアルP.8 22.立付調整参照)
    を指します。
    その為、立付調整の為に指数値と実作業時間との間に大きな乖離がある場合、クォータパネルや開口部などが正規の寸法位置・角度に復元されていないことが考えられますので、取り付け相手部位を正規の寸法に復元するための工数を別途交渉してみるのも一つの方法です。

    ご質問の内容には
    『ロック部品、スライドレール、ワイヤーハーネス、モーター等を新品パネルに一度仮組み』
    をすることで、指数で算出された工賃が見合わないのであれば、仮合わせに際しスライドドアレールは別としてモータ等ドア内部の機構部品を組み付けずに確認するなど作業をある程度簡素化されては如何でしょうか。

    『クォーターパネル鈑金時はパワースライドドアの脱着が特に必要に感じます。』とのことですが、
    スライドドアセンタレールの近くを鈑金する場合はスライドドアセンタレールを取外す必要があるため、スライドドアの脱着作業が発生するでしょう。
    ミニバンのスライドドアであれば、『2人以上での作業』する方が効率的かと思われますが、2人で作業をしても指数値を別途計上することは運用ルールでは難しいようです。

    最後に指数テーブルマニュアル(2014年10月発行)の脱着取替指数Q&Aより今回の質問の内容に近い記載がありますのでご紹介します。

    Q17.スライドドア取替の立付調整でチリ合わせのため新品ドア脱着を複数回行った場合、この作業は指数に含まれていますか?

    A:相手部位が正常な状態ではないために発生するスライドドア新品パネルの再脱着作業はスライドドア取替指数には含まれません。
    部品を取付ける相手部位が正常な状態からの作業が脱着取替指数の前提です。

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