Q&A 

    内板骨格修正指数について

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    2011/12/01

    Q

    質問者
    LEXAS8810さん

    基本修正作業3.5を使用する場合、損傷ランクの基本内やAやBやCを使うのがいいのですか? すごく工賃が安いと思いますがどうでしょうか、3.5プラス実額で計上は有りなのでしょうか?
    基本修正作業の定義はフレーム修正機のセット・オフセットやクランプで掴んだ部分の補修(塗装抜き)や機材取り付け・取り外しなどですよね?そういう作業をするというので、3・5を形状で他作業は実額で入れるという考えは考えれば考えるほど有りだと思うのですがどうですか?

    A

    回答者
    リペアテック

    まず、内板骨格修正指数の作業内容と適用条件について。

    内板骨格修正指数は、4点固定以上の修正装置に用いて内板骨格寸法を復元する際に用いられる数値を指し、数値は一律に「3.50」が適用されます。
    具体的な作業内容は、

    イ:マウント・ディスマウント(フレーム修正装置に固定、取外し)
    ロ:事前計測
    ハ:引き具取付および取外し
    ニ:骨格寸法復元(引き、押しによる骨格系寸法の復元、15分以内の短時間のハンマリング)

    の4つから成り立っています。
    ご指摘の通り、サイドシル部などのクランプ傷の修正は含まれ、塗装作業は除きます。

    基本指数の内訳は、
    前部損傷はマウント・ディスマウントが「0.90」
    事前計測が「0.60」
    寸法復元作業(作業中の計測・合わせ含む)が「2.00」
    となります。
    後部損傷の内訳については若干の違いはあるものの、トータルでの時間は同じく「3.50」としています。

    また内板骨格修正指数の適用条件は、

    1,車両をフレーム修正装置に4点以上で固定して修正する(以下固定とは4点以上を指す)。
    2,対象車両:モノコックボデーの国産乗用車とRV車で、1BOXや軽自動車は対象外。
    3,入力箇所:フロントアクスルより前方もしくは、リヤアクスルより後方。
    4,損傷程度(前部):フロントフェンダエプロンのタワー部、またはその後方に寸法の狂いが生じ、車両をフレーム修正装置に固定して作業する必要がある損傷。または、フロントサイドメンバの寸法に狂いが生じ、フロントクロスメンバを切離(脱着または取替)して作業する必要があり、かつ車両をフレーム修正装置に固定して作業する必要がある損傷。但し、カウルパネル、ダッシュパネル、フロントピラーいずれかに著しい損傷があるものはこの限りではない。
    5,損傷程度(後部):リヤフロアサイドメンバに寸法修正が必要な狂いが生じ、同サイドメンバを切開鈑金、または同後部(エクステンション部)の取替が必要であり、車両をフレーム修正装置に固定して作業する必要がある損傷。但しセンタフロアパネルに著しい損傷がある場合はこの限りではない。

    これらを踏まえた上で、基本的には3.50の基本指数に形状修正指数(損傷ランク別に A:0.70 B:1.50 C:2.50)を加算して運用して下さい。

    上記のように適用条件はあるものの、基本指数は、修正機や車種、損傷程度の違いを平均化したもの(指数テーブルマニュアルQ&A2011年10月版 P178 Q11)とあります。
    従って使用する修正機、車種や損傷程度によっては適宜実額計上する方が合理的な場合も考えられなくもありません。ただし、実額計上の費用が嵩んでしまう(「3.50」+「2.50」の指数値では対応できないほどの損傷など)と修正作業で対処するよりも、取替された方が良いという場合も考えられます。

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