Q&A 鈑金・塗装のご相談
ボカシ際の黒ずみの対処方法として
2010/04/23
Q
- 質問者
BS OJBさん
当社ではボカシ際の黒ずみの対処方法として広範囲で塗装を心がけています。よって濃色系の塗装では1パネルで塗装出来てもシルバーでは、2〜3パネルになる場合があります。これは出来る限りボカシ際の黒ずみ等を回避する為に仕上がり品質を重視して作業しているのですがこのような状況を基礎加算数値は想定しているのでしょか?
A
- 回答者
リペアテック
自研センターでは、加算基礎数値で、メタリック・2コートパール・3コートパールの塗色に関しては、隣接パネルでボカすことを想定しています。
4ドアセダン車で例えますと、フロントドアを交換した場合、隣接パネルであるフロントフェンダとリヤドアでボカシ塗装を行なうことになります。
このため、御質問頂いた範囲でのボカシ塗装の作業は指数の想定内であると考えられます。また、上記のケースでは前後パネル内でボカシ塗装が行なえるレベルでの調色が前提となります。
ボカシパネルは基本的に2枚という考え方が一般的です。
ただし、リアフェンダを全面修正した場合、ボカす範囲は(塗色にもよりますが)トランク・ボデーロワバックパネル・リアドア・ロッカーパネルと最大4枚塗装する必要が出てきます。逆にリアドア隅に傷があり修正塗装の範囲が1/3の場合などでは、隣接パネルへのボカシ作業の必要が無い作業もあります。
その他、シルバーやパールなど塗色や塗料の種類、損傷位置などによっても、ボカす範囲は変わります。
このように指数は作業が困難なものと平易なものなどを想定に入れ、その平均で数値が作られています。
従って、平均であるが故に個別のケースではどうしても数値が合わない場合が発生します。
このため、1つの作業ケースを取り上げて指数値の整合性を問うのは難しいと考えます。
ただし、特殊顔料を使用している場合など、どうしても数値が合わない場合は、実作業に基づいて計上することが可能です。
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