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    鈑金作業中の材料代について

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    2022/02/16

    Q

    質問者
    kkさん

    鈑金作業中に発生するパテ、サンドペーパー等の材料代に関しましては、指数テーブルマニュアルに指数には含まれないという記載があります。その為、見積り上に鈑金作業中材料代として別途請求したところ、保険会社の方から工場費用に含まれると言われ請求できませんでした。ハイエースの側面やコースターなど、幅の広い範囲を鈑金作業するときかなり大量のパテが必要になり材料代で1万円近くになるのですが、その場合も含まれるという考えになるのでしょうか?塗装材料代は請求できるのに鈑金作業材料代は工場費用に含まれるとはどういうことなのでしょうか?工場費用の内訳はどのようなものなのかご教示ください。

    A

    回答者
    プロトリオス

    ご質問ありがとうございます。材料代について回答させて頂きます。
    ご指摘の通り、指数テーブルマニュアルには、「脱着・取替や鈑金作業時のパテ、サンドペーパー・・・(途中省略)・・・研磨剤等の材料代は含みません」という記載があります。以前にも回答させて頂いておりますが、塗装工賃を元に算出する材料費は、塗装指数で定められている作業範囲で発生する材料が前提となっており、その材料費の計算は、作業時間×単価に塗膜や使用する塗料等で、異なる材料費率(参考値)を乗じて算出された数値を材料費としている事が一般的です。
     指数テーブルマニュアルにある記載から、修理作業時の材料費も指数には含まれないという考え方になりますが、一般的に修理車両ごとで使用量が異なるパテやペーパー、シールドガス、ワイヤー等に関しましては、対応単価に含まれると言われていますが、一定の数値としての算出が難しいものだからこそ、見積りごとに使用量も記載しておく事も必要かと思います。
     メーカーの修理書やサービスマニュアルに記載してあり、修理に必要な材料である上に、使用する根拠がはっきりしているため、購入した時の証明(領収書等)があれば、別途計上の余地はあるかと思われます。シーリングも指数テーブルマニュアルに「脱着・取替指数に含まれるシーリング」(2021年10月発行版 P.103)という記載があり、この場合は、明らかに塗装工程で、材料費が支払われていないという事になりますので、別途計上の余地があると考えられます。
     ご質問にある保険会社の方が言う「工場費用」は、おそらく、レーバーレート(指数対応単価)の事かと思われます。自社でのレーバーレート算出には、原価の他、作業時間が必要になります。この原価には塗料、副資材、部品、外注費用等、作業に直接必要な経費、その他、人件費、販売費や一般管理費、営業外費用を含みます。ご存知かと思いますが、このレーバーレートが指数対応単価交渉時のもとになります。車の材質や安全性能向上等による、材料の値上がりや車の新機能に合わせた工具類の購入が必要だったり、何かと支出が多くなっている昨今ですが、修理料金算出のもとである、対応単価が値上がりしたという事はあまり耳にしません。修理車両ごとの使用量の算出が難しいという理由から対応単価に含まれると書きましたが、実際のところ、この対応単価の内訳に関しては、明確なものがありませんし、さらに、各保険会社、各アジャスターによっても認識の違いもあるようです。昨今の塗料や副資材費用等の高騰も含め、対応単価の見直しを交渉してみるという事を考えてみても良いのではないでしょうか。

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